岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「運河の会:かながわサロン 2016年3月

2016年03月15日 16時20分46秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「運河の会:かながわサロン」 2016年3月12日 於)戸塚フォーラム


 運河の会;かながわサロンは少人数の歌会だ。この日は一人欠席で5名の参加。一人2首ずつの出詠で、6人分の12首が批評の対象となった。少人数なので思ったことが全部言える。1首について全員が発言する。これが少人数の歌会の特色だ。少人数には少人数のよさがある。だれが指導者と言うことなく全員で研究する。



 この日の作品は特長があった。どの作品もポエジーが明確なのだ。僕は闘病詠を出詠した。2首のそれぞれが工夫の余地のあることが指摘された。完成度は低くはないがさらに推敲の余地があった。自分では気づかないことに気づかされる。これが歌会のよい所だ。


 落胆の心情、孤独感、幼子の愛らしさ、戦地の中東地域への思い、幼児期と現在の感じ方の違い、叙景歌、動物の生命力、植物の逞しさ。それぞれ美しく詠いあげるように全員が力を注いでいる。



 少人数で一時は意気消沈したこともあった。しかし歌会の冒頭に「言いたいことは、率直に言える雰囲気を大事にしましょう。」との発言があったように、発言は何でもOKだ。「星座」「星座α」の話、現代歌人協会からの情報、日本歌人クラブからの情報を話すこともある。


 「詩人の聲」で得たことも話す。ポエジーとは何か、詩とは何か、を話すこともある。それぞれが作品を仕上げるのに有意義に働く。


 ほかの結社の情報もはいってくるので、ここでなければ聞けない話もある。


 「運河の会」は「00歌会」という名前が付く。だが神奈川は「サロン」と言う。ここには忌憚なく広く学んで行こうという意図があるのだ。


 会場が自宅からは遠い。だが得るものが多い。「運河」に入会したときから仕事の都合で出られなかった数年間を除いてもう15年も通っている。僕の原点の歌会だ。



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