昨夕、ミャンマーで取材活動中の北角祐樹氏が治安当局に拘束されたと伝えられた.同氏は、今年2月の国軍クーデター以後のミャンマー情勢を現地で取材・報道し続け、国際的にも高く評価されてきたジャーナリストである。
国軍クーデターは、近年、ようやく軌道に乗り始めたミャンマーの民主化プロセスを暴力的に逆行させている。報道機関は次々閉鎖され、市民の自由な言論活動も禁圧された。国軍の発砲によってすでに800名もの市民が犠牲となり、数千人の市民が拘束された。多様性と合意形成を重視する民主主義の原則からすれば、いずれも信じがたいことばかりである。
私たちはミャンマー国軍に対し、北角氏拘束に強く抗議するとともに、同氏の即時釈放を求める。
私たちは日本政府に対し、北角氏の安全確保のために直ちに最大限の行動をとるように求める。
2021年4月19日
一般社団法人日本ペンクラブ
会長 吉岡忍