「星座かまくら歌会」2018年5月4日。
ゴールデンウイークにも関わらず、熱心な会員が揃った。
この歌会は5月は毎年、吟行会となる。吟行とは即詠。その日に見たもの聞いたものを素材として作品化する。今回も主筆は健康状態の関係で欠席。そこで選者が講評することとなった。僕とKさんだ。
即詠は難しい。主筆も師匠の佐藤佐太郎に褒められたことはないという。だから失敗は覚悟。僕の作品も手を入れるところが、歌会の席上で見つかった。
今夏の素材は、鎌倉の道を歩いていて、ある人を思い出したというもの。国会議事堂前で「未来のための合唱」で「民衆の歌」を歌う人たちを思い出した、というもの。この合唱に参加している人たちは音楽関係の人が多いが、今まで出会ったことがないような人たちだ。その新鮮な印象を一首に託した。
さて参加者の作品。やはり課題がある。
「無理な言葉を使っている」「オノマトペで軽くなっている」「表現に無理がある」
「結句で全体が壊れてしまっている」「言葉が的確ではない」「もう一歩踏み込める」
「言葉の順番に工夫の余地がある」「細かすぎる」「作者しかわからない言葉を使っている」
「内容が浅い」。
しかし、歌歴が長いだけに参加者の作品は初心者のものとは違う。そこがいいところだ。「定員は20名。20名限定の歌会だ。実力者が揃っている。