岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

冬の憂いの歌:尾崎左永子の歌

2022年11月11日 19時21分50秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・冬の憂ひといはばいふべし乾きゆく枯れあぢさゐの淡青を

「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。この段階での代表歌。

「枯れアジサイ」の植えられた「個別具体的」な場所は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」作者の言う「言葉のそぎ落とし」。感動の中心を絞っている。

美しい叙景歌だ。


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