「星座α」第23回歌会 於)浄妙寺無庵
1、短歌の素材:
「戦争を予感する曇り空」「どことない不安を感じながら見る蓮の葉」「揚々と街を行く人」
「読みこんだ本の栞に感じる情感」「高層ビルの向こうの積乱雲」「父の残した靴」
「壊れた冷蔵庫の中身」「幼いころの心情」「色鮮やかな風呂敷に供物を包む」
「喪失感と法師ゼミ」「悪役の俳優の滑稽な仕草」「アキアカネが留まる橋」
「駅前の個性なき人々」。
2、主な論点:
「戦争の予感は満州事変のころと同じ。歌詠みとして意思表示しよう」
「叙景歌は見たことのない人にも伝わるように」「言葉の整理が必要ではないか」
「情景を鮮明に」「表現が磨かれているか」「読者に誤解させない工夫が必要」
「言葉の表す内容は時代とともに変わる。2014年の今を詠んでいるのを自覚せよ」
「主体が鮮明か」「あっさり言った方がいい」「歌は率直に詠め」「気持を大切に」
「抽象的になり過ぎていないか」「使われなれた言葉は要注意」「言葉と個性を信じよ」
「上の句と下の句が分離してはいないか」「技巧に走るな」「言葉の修練をせよ」
「事実を述べただけでは詩にならない」「短歌は定型詩、歌舞伎に似ている」
「形や技巧の問題はあるが、個々人の才能を信じて、自由に表現しよう」
3・会の運営:
・参加者数人が批評したあと、選者二人が批評。最後に尾崎左永子主筆が講評した。
・作品批評のほか、韻律の問題、国文法の問題、各自の才能(資質)個性の問題など
にも話しは及んだ。
・小田原文学館、鎌倉文学館の、展示案内が配布された。
・「詩人の聲・岩田亨公演(13回目)、「第1回北の聲」の案内が配布された。
・尾崎主筆の健康を、一同で喜んだ。
「星座α」HP URL http://wwww.seiza-alha.jp
歌会の様子や、会の活動が紹介されています。