岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座α」第23回歌会

2014年09月20日 23時59分59秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座α」第23回歌会 於)浄妙寺無庵

1、短歌の素材:

「戦争を予感する曇り空」「どことない不安を感じながら見る蓮の葉」「揚々と街を行く人」

「読みこんだ本の栞に感じる情感」「高層ビルの向こうの積乱雲」「父の残した靴」

「壊れた冷蔵庫の中身」「幼いころの心情」「色鮮やかな風呂敷に供物を包む」

「喪失感と法師ゼミ」「悪役の俳優の滑稽な仕草」「アキアカネが留まる橋」

「駅前の個性なき人々」。


2、主な論点:

「戦争の予感は満州事変のころと同じ。歌詠みとして意思表示しよう」

「叙景歌は見たことのない人にも伝わるように」「言葉の整理が必要ではないか」

「情景を鮮明に」「表現が磨かれているか」「読者に誤解させない工夫が必要」

「言葉の表す内容は時代とともに変わる。2014年の今を詠んでいるのを自覚せよ」

「主体が鮮明か」「あっさり言った方がいい」「歌は率直に詠め」「気持を大切に」

「抽象的になり過ぎていないか」「使われなれた言葉は要注意」「言葉と個性を信じよ」

「上の句と下の句が分離してはいないか」「技巧に走るな」「言葉の修練をせよ」

「事実を述べただけでは詩にならない」「短歌は定型詩、歌舞伎に似ている」

「形や技巧の問題はあるが、個々人の才能を信じて、自由に表現しよう」


3・会の運営:

・参加者数人が批評したあと、選者二人が批評。最後に尾崎左永子主筆が講評した。

・作品批評のほか、韻律の問題、国文法の問題、各自の才能(資質)個性の問題など
                                にも話しは及んだ。

・小田原文学館、鎌倉文学館の、展示案内が配布された。

・「詩人の聲・岩田亨公演(13回目)、「第1回北の聲」の案内が配布された。

・尾崎主筆の健康を、一同で喜んだ。


 「星座α」HP URL http://wwww.seiza-alha.jp


          歌会の様子や、会の活動が紹介されています。




最新の画像もっと見る