被爆75年。核兵器、核兵器禁止の現在
まず世界の核兵器の配備状況。ロシア6500、アメリカ6185、フランス300、中国290、イギリス200、パキスタン150~160、インド130~140、イスラエル80~90、北朝鮮20~30。ロシア、アメリカが際立って、フランス、中国、イギリス、の国連の常任理事国がいづれも200を越える。
「核抑止論」(核兵器があるから平和が守られている、という論理)があるが、意図的であれ偶発的であれ、核爆発が起こってしまったら、そして様々な紛争や戦争が起こったら、被害は広島、長崎の被害にくらぶべくもないほど、甚大なものとなるだろう。
事故は人的なミスで核爆発、核戦争の一歩手前になったことが6回ほどある。
・1959年の占領下の沖縄での核ミサイル「ナイキ・ハーキュリー」が誤って発射された事件。
・1961年アメリカ・ノースカロライナ上空で戦略爆撃機が空中分解。水爆2発が落下。爆発した場合はワシントンは壊滅するところだった。
・1962年ソ連によるキューバへの核ミサイル配備を巡って米ソの全面垣戦争の一歩手前まで来て、沖縄からソ連に向けての核ミサイルの発射命令が出されたが寸前で回避された。
・1960年、1966年、1968年にもそれそれアメリカの核ミサイルが海中へ落下して大規模な海洋汚染が引き起こされた。
では核兵器禁止の展望はどうか。「核兵器禁止条約」が発効寸前にまで来ている。2020年6月8日現在。調印国は81カ国、批准国は38カ国、広島デー、長崎デーで批准国がさら増え40カ国半ばまで来ている。50カ国が批准すれば、条約が発効する。その条約を保有国が批順すれば核兵器が実現する。これは被爆者の悲願だった。
原発の役割の一つに、核廃棄物が核弾頭更新に使われているということがある。核兵器廃絶が実現すれば原発ゼロにも近づける。
参考:原水爆禁止日本協議会「考えよう核兵器・地球・私たちの未来」