岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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突然の動脈瘤破裂

2017年11月28日 11時08分27秒 | 紀行文・エッセイ
11月19日は、団地のグリーンボランティアの日だった。メンバーで団地内の百日紅などを三本剪定した。かなりの重労働だったが、植物の名は覚えられるし、作業が楽しいので一年近く続けている。

 体調の異変に気づいたのは、その最中。腹部に痛みが走った。前日食べた餃子のせいかと思ったがそうではなかった。作業終了後のお茶会のあと、自宅で腹部と背中に激痛が走った。床にひっくり返り悲鳴を上げた。痛みがまし、足が腓返りをし始めて、救急車を呼んだ。

 こういうことが多々あるので、枕元に健康保険証、診察券、お薬手帳をポーチに入れて常においてある。母がそれを持って救急車に担ぎ込まれた。近くの総合病院を希望したのだが、そこでは対応不可能と言われ、聖マリアンナ医科大学付属横浜西部病院救急救命センターに搬送された。

 そこでまず、CTスキャンの検査を受けたのだが、そこで痛みがMAXになった。

 「お腹が痛い」と大きな悲鳴を上げた。医師によればショック状態だったとのこと。

ICU集中治療室に運ばれ、動脈瘤破裂と診断された。翌日、緊急治療で出血を止めた。それからHCU高度治療室に移され、体につけられた管が一本一本外されていった。ここからリハビリである。トイレに行くのも看護師に付き添ってもらう。始めは車椅子だった。

 その最中に主治医から、動脈瘤破裂の原因を聞かされた。普通は動脈硬化が原因なのだが、僕の場合は「腹腔動脈圧迫症候群」。100人に4人の血管の奇形。生まれつき腹部の動脈が細い。腹腔内の靭帯が血管を圧迫しているのだ。100人に4人の病気だが、症状が現れるのは、そのうち1人。

 どうも未熟児で生まれたのが原因らしい。病気と書いたが、世界的には症例が少なく、治療法も、これがベストというものがない。何しろ血管のバイパス手術がいいという報告から、何もしなくていいという報告まである。そこで定期的にCTスキャンの検査を受け、動脈瘤が発見されたら、その度に動脈瘤破裂の前に処置することにした。

 次に動脈瘤破裂がいつ起こるかは神様のみが知る、と医師が言う代物だ。忙しさにかまけて高血圧の薬の服用も一年以上怠っていた。これも再開しようと思う。


 体を酷使してきたから、この辺でペースダウンしろということかもしれない、 恩師の国際政治学者が言う。「健康に勝る大義なし」。まさにこれだ。

 それにしても、霧が丘短歌会が二ヶ月連続で中止になってしまった。やはり、健康第一だ。




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