岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

春の霙の歌:尾崎左永子の短歌

2022年10月18日 17時42分33秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・いさぎよく己保ちて寂しきか春の霙にまつげ濡らしつ
「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年段階の自信作。

 作者の冷たいほどの凛とした生き方が表現されている。斎藤茂吉、佐藤佐太郎、佐太郎門下にこのように凛とした表現はない。「歌論」を同じくしてもこのように独自性は出せる。

また「場所」「時刻」は「捨象」されている。また下の句が作者の凛とした寂しさを「象徴」している。







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