桜ふぶきの歌:尾崎左永子の短歌 2022年10月29日 23時42分32秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む ・とめどなくさくらふぶけり今われはなさねばならぬこと負ひて生く 「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。この段階での代表作だ。 初句・二句が美しい。「なさねばなならぬこと」は具体的に表現されていない「捨象」されている。佐藤佐太郎いう「表現の限定」、作者のいう「言葉の削ぎ落し」。心情が斎藤茂吉のいう「鮮明」になっている。 また初句・二句は寂しさを「象徴」しているようにも思える。 #ポエム #短歌 #星座の会 #星座α #尾崎左永子 #斎藤茂吉 #佐藤佐太郎 #アララギ系 « 冬の砂の歌:尾崎左永子の短歌 | トップ | 紛れざる思いひの歌:尾崎左... »