「ミューザ・ジャズ・ナイト」 於)ミューザ川崎
「ピアノは楽器の王様」とは誰が言った言葉だろう。まさにそういう言葉に相応しいコンサートが、「ミューザ・ジャズ・ナイト」だった。
出演者は、佐山雅弘、小原孝、国府弘子、塩谷哲、佐藤允彦、そしてゲストが穐吉敏子。こんな贅沢な出演者とは驚きだ。
しかも、グランドピアノの6連弾。(舞台の上で6台のグランドピアノが一斉に音を出す。)クラシックのオーケストラの演奏も素晴らしいが、グランドピアノ6連弾は、滅多に聞けるものではない。
ジャズにそう詳しくない僕にも聞いたことのある曲が次々と演奏される。体が震える思いがした。
構成は、二部構成だった。一部は、5人のピアニストによる共同演奏。二部は、ゲストを加えた6人のソロから始まって(このソロが、6人のピアニストの独自性を充分感じさせるものだった。)、最後は6人による共同演奏。
迫力は満点だった。ライブハウスで聞くジャズもいいが、これほど大がかりな演奏は驚きだった。僕は国府弘子のライブをよく聞きに行く。ライブハウスでの国府は、トークも面白く、存在感がある。それはこれまでも、このブログの記事にしてきた。
だがこの夜の国府弘子は小さく見えた。観客の拍手の大きさもライブハウスのそれとは、比ぶべくもないほど大きい。今年、米寿になる母を連れていったのだが、母も大感激だった。
僕に、ジャズの知識があったらもっと書きようもあろうが、このくらいのことしか書けなくて、出演者に申し訳ない。それほど印象に残る一夜だった。
最後に当日のプログラムを記載しておく。
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1、第一部
・New Roborn Blues ・ビッグバンドメドレー ・ラプソディー・イン・ブルー(以上アレンジは、佐山雅弘)
2、第二部
・ピアノ・ソロ ・ロング・イエロー・ロード(アレンジ国府弘子) ・ピアノ・ソロ ・A電車で行こう(アレンジ塩谷哲)
・キャラヴァン(アレンジ島健・島健は病気の為演奏活動を休止しているが、当日は駆けつけていた。この演奏では指揮をした。そこがまた感動的だった。)
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この一夜をもって、わが家の「正月」は、終わった。終わりを飾るに相応しいコンサートだった。