岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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「日吉:ライブハウス報告2」(含む・柴田友理・岡崎雅弘)

2013年10月30日 23時59分59秒 | 短歌の周辺
猫森集会 出張公演 於)日吉 Calender Cafe


 Calender Cafeというライブハウスは、小さい。コンクリートが打ちっぱなしになっている様な印象がある。そこに無造作に電球が吊るされていて、この日の客は数えるほどだった。それでも音楽をこよなく愛している若者が多く出入りするところのようだ。

 当日の演奏者は、4組。「木霊のかくれんぼ」(ヴォーカルとギター)、鎌倉翔太、(ギター)、安部剛(シンセサイザー)、satomimagae(ギターの弾き語り)。


 先ずは、「木霊のかくれんぼ」。(ヴォーカル柴田友理、ギター岡崎雅文)。彼らの演奏を聞くのは三回目だ。一度目は日吉、二度目は自由が丘、そして今回の日吉。聞くたびに上手くなっている。一度目は「叫び」、二度目は「抑揚の効いた肉声」、そして今回は「抑揚の聞いたマイク音」。

 ギターはヴォーカルの邪魔にならず、ヴォーカルも歌詞をしっかりと歌っていた。谷山浩子のカバーバンドだが、演奏力がついてきた。これでオリジナルの曲が良ければ、本物だと思った。コンビを組んで一年だそうだが、短期間によくここまで来たと思う。

 次に、「鎌倉翔太」。ギターが好きで、一人で上京したという。故郷ではバンドを組んでいたそうだ。印象は「音を出すので精いっぱい」という感じだった。バンドを組まずに一人でやれば、弱点が露わになるのがろうか。それともバンドの中ではいい役割をするのかも知れない。はやく相棒が見つかればいいと思った。

 続いて「安部剛」。黙々とシンセサイザーを操作しているのが好ましかった。彼にも良き相棒とオリジナルの曲の好いのを望みたい。

 最後に「satomimagae」。ギターの弾き語りで、下北沢あたりでも活躍しているらしい。「マイナー・メジャー」と出演者の一人から聞いた。ギターの演奏力は相当なものだった。おそらくクラシックギターをやっていたのだろう。しかし声量が少し足りない。ギターに声が押されている。その声量に相応しい曲もあった。しかしもう少し声量が欲しいと思った。

 みなそれぞれの仕事を持って、夜の演奏に力を入れているようだった。もしかするとここからプロが生まれるかも知れない、と思うと何やら楽しい思いがした。彼ら彼女らの未来に幸あれ。




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