「運河の会・東京歌会」 2014年11月 於)早稲田奉仕園セミナーハウス
1、短歌の素材:
「岩塩で出来たランプ」「鱗雲の群れる秋空」「酒場の眩しい照明」「秋の農場の牛」
「台風一過の鵯の声」「早稲田茗荷の味わい」「雨雲を抜けた飛行機」「台風の近づく月夜」
「筆ペンを使い高級硯と墨をしまう」「隣町まで漕ぐ自転車」「病の言えたあとの訃報」
2、主な論点:
「状況設定だけで抒情があるが、表現上の工夫はないか」「比喩が活きているか」
「状況が読者に伝わるか」「センチメンタリズムに陥っていないか」「余分な言葉はないか」
「5句31音で言い当てているか」「文法上の誤りはないか」「言葉が諄くないか」
3、会の運営:
・僕が司会を務め、数人が発言したあと、佐瀬本雄代表が講評する。
・今回の作品は、素材の選び方に作者の独自性が出ていた。
・表現に工夫の余地はあるが、着眼点のよさが目立った。
・個人の作品が、それぞれ「顔」を持ち始めたようだ。
・新年会のあり方を最終的に決めた。