岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

かまくら歌会 2021年2月

2021年02月13日 00時33分23秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
 かまくら歌会は今回もメールでのやり取りとなった。ただやり取りが頻繁に出来る訳もなく、出詠して、参加者の作品を読み、創作の意欲を保っているのが目的になってきた。僕は相聞を出詠した。

 僕の批評。
「省略できることは省略」「必要なものはいれないと一首の意味が取れない」
「やや記述的になっている」「結句が浮いている」「焦点が絞れていない」
「上の句が効いている」「比喩が効いている」「オノマトペを避ける工夫」
「実感のある歌を」「言葉が混戦している」「一時空けを避ける工夫」
「表現が大袈裟すぎないように」「実感があるが文字の語感はどうか」。

 毎回10数人の参加者がいるが、「気にいった作品だけ3首感想を書いてはどうか」という提案があった。僕は反対した。

・歌会は研究会であり鑑賞や感想文のやりとりではない。
・超結社の場合、表現方法が異なるから、細かい批評はまとまらなくなる。
・超結社の歌会は自分の表現方法と、他結社の表現方法の違いを確かめ、交流する場である。
・「星座」が終刊となっても、尾崎左永子を師と仰ぐからには超結社の歌会とは、性格が異なる。

 一昨年、「星座かまくら歌会」に尾崎主筆が体調の関係で、歌会に出席できないときに、葉書をもらった。

 「今回は出席できないので、KIKOさんと二人でとりまとめをして欲しい」その信頼には答えねばならないだろう。

 尾崎主筆は歌会を「作品批評会」と呼んだ。僕の弟子入り志願の手紙の返信のなかで。

 これらのことは「星座α」の「選者随想」で、年に一回書いている。4人の選者が持ち回りで、執筆しているから。年1回の割合。ここでは「体験的・尾崎左永子論」を書いているが、次号はその二回目だ。




最新の画像もっと見る