新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けて、1月の講座は中止した。団地の集会所が使えないからだ。
どうしようかと思っているとき、会員から申し出があった。会場に自宅を使っても構わない。コロナ対策をしたうえで、会場として使わせていただくことにした。
出詠された作品は粒ぞろい。表現したい感動の中心が鮮明だった。読者の何を伝えたいか、ハッキリしていて、感想文的なものはなく、日常報告的なものもない。かなりの実力がついてきたと見た。
表現の工夫の余地。
「一首の焦点を絞ること」「読者の心にストレートに響く作品を心がけること」
「文語文法の誤りに留意すること」「具体的・端的に表現すること」
「語感に留意すること」「使い古された表現は避けること」。
短歌は定型の現代詩である。古臭い言葉は使わない方がいい。文語を交えるのは、俳句の切れ字のようなもの。独特の心情の表現が出来る。
松任谷由実の「春よ」という曲。口語と文語が、巧みに交えられて、歌詞に厚みを作っている。文語の効用はこれからも利用されるのではないか。
後半は「尾崎左永子歌集」から作品を群読した。声を揃えて音読するのだ。初めてから一年以上になるが、これが出詠される作品の充実度をあげてきたように思う。
3月は22日。緊急事態宣言が出続けているようなら、会員の自宅を会場としてお借りする。
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