「星座かまくら歌会」2017年10月 於)鎌倉生涯学習センター
この歌会は「星座」増刊から続いている。メンバーの入れかえはあったものの歌歴の長い会員が多くなってきた。参加者が作品批評をし、選者が発言。最後に尾崎主筆がまとめるという手順で進められる。
作品の完成度が高くなり、作者の独自性も鮮明になりつつあるのて、尾崎主筆の批評も高度なことが要求されるようになってきている。
論点を整理しよう。
「素直で丁寧だが、もう少し的確な言葉を」「細かすぎ、言い過ぎではないか」
「説明に陥っている」「一文字の助詞に注意せよ」「余韻は必要だが、揺らぎ過ぎだ」
「花を詠う場合、その花を知らない人にもわかるように」「言葉を切った方がいい場合」
「逆に動詞止め、感嘆詞止めが効く場合もある」「名詞止めで小さくまとまってしまう」
「詩の感覚を磨け」「作品は芸術品。人前に出す覚悟が必要」
「みんな上手くなったのでキツイ批評をしている、作者の個性が出てくるようになった」
「作品が溢れるようにできる『溢れ型』、逆の『構築型』の人がいるが、時には『溢れ型』の人が『構築型』になったり、その逆があってもいい」
かなり質の高い批評が飛び交う。これを受けとめれるほど、会員の実力がついてきたということだろう。