岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座かまくら歌会」2017年10月

2017年10月30日 16時41分20秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座かまくら歌会」2017年10月  於)鎌倉生涯学習センター


 この歌会は「星座」増刊から続いている。メンバーの入れかえはあったものの歌歴の長い会員が多くなってきた。参加者が作品批評をし、選者が発言。最後に尾崎主筆がまとめるという手順で進められる。

 作品の完成度が高くなり、作者の独自性も鮮明になりつつあるのて、尾崎主筆の批評も高度なことが要求されるようになってきている。


 論点を整理しよう。 

 「素直で丁寧だが、もう少し的確な言葉を」「細かすぎ、言い過ぎではないか」

 「説明に陥っている」「一文字の助詞に注意せよ」「余韻は必要だが、揺らぎ過ぎだ」

 「花を詠う場合、その花を知らない人にもわかるように」「言葉を切った方がいい場合」

 「逆に動詞止め、感嘆詞止めが効く場合もある」「名詞止めで小さくまとまってしまう」

 「詩の感覚を磨け」「作品は芸術品。人前に出す覚悟が必要」

「みんな上手くなったのでキツイ批評をしている、作者の個性が出てくるようになった」


 「作品が溢れるようにできる『溢れ型』、逆の『構築型』の人がいるが、時には『溢れ型』の人が『構築型』になったり、その逆があってもいい」


 かなり質の高い批評が飛び交う。これを受けとめれるほど、会員の実力がついてきたということだろう。




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