岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座α」第30回歌会

2016年01月25日 15時16分20秒 | 歌会の記録(かまくら歌会・星座・星座α・運河)
「星座α」第30回歌会 於)ホテルモントレ 2016年1月23日



 「星座α」の第30回歌会は2016年の年明け初めての歌会だった。僕は制作中の相聞の作品を出詠した。連作の難しさを感じた批評だった。連作の中では意味が理解できるが一首の独立性としては問題がある。50首詠の構成だから全体を見て作品を見直してもたい。


 18人が出詠して選者に批評の順番がまわってくる。僕の批評はおおむね妥当な線だった。


「連用形止めは表現が甘くなりやすい」「作品の焦点を絞る」「固有名詞の妥当性」「説明が長い」「擬人法は間接的表現で一首が弱くなる」「自分の感覚を下の句近くに置いて作品の中心とする」「自分の立ち位置を明確にする」「先行する類型歌を凌げる作品かどうか」「結論を言ってしまってはいないか」「説明が長い」「読者に伝わるか」「擬人法の可否」「初句がと唐突ではないか」


 批評の順番がまわってこなくても僕の指摘したいことは他の選者や、尾崎主筆が指摘していた。作品の批評の基準が出来て作品制作の指針も確立した。


 歌会が終わって新年会があった。ここでは例によって食事に不自由した。噛む回数を数えるからだ。一段落してから新年の決意表明。

 出席者が一言づつ発言したが、僕は去年一年間で人間の命の大切さをかんがえさせられた。それを活かして、作品で勝負したいと発言した。作品は50首詠が二組出来ている。これをプロジェクト「詩人の聲」の公演にかけて肉声に出しながら完成させたい。


 「星座α」が尾崎主筆の後の世代にも継続するようにという発言もあった。


 今年は飛躍の年としたい。




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