岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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日本の感染症対策の問題点:新型コロナ感染症をめぐって

2021年07月31日 00時58分02秒 | 政治経済論・メモ
新型コロナ感染症が顕在化してから、かなりの時間が経った。この過程で問題点がかなり明らかになって来た。ウイルスの封じ込めに成功した国もいくつかある。日本政府はそういう海外の成功事例に学んでいないように思う。

 先ず、休業や減収への補償があまりのにも不十分。海外の先進国では、国籍に関わらず住民に対して補償金がなんども支払われている。日本では10万円の給付が1回きり、業者への補償金も手続きが複雑で、利用者の比率が低い。ドイツのメルケル首相が、「借金をしても国が国民の生活を守ります」という強いメッセージを表明したのとは大違いだ。

 次に、医療の逼迫の問題。これは別に投稿したが、医療機関への手当てが全く手薄だ。病床数の確保、医療従事者の人員の確保と待遇改善、新自由主義で、病院を減らしたり、人員を減らしてきた結果だ。

 それからワクチンの問題。菅首相も河野ワクチン担当相も、「ワクチンは充分に確保した」と断言した。しかし、大都市を中心にワクチンがない場合が広がっている。東京や横浜でも顕著だ。ワクチンの確保は政府の責任で行うこと。予約はしたが、ワクチンの順番待ちをしている人が多い。

 またPCR検査の不十分さ。韓国ではドライブスルーの検査を実施して感染者の正確な把握に努めている。PCR検査は擬陽性、偽陰性が出るが回数を重ねれば正確さがます。感染症の専門医で診断能力の高い医師であれば抗原検査も有効だ。

 最後にオリンピックの開催。政府の専門家会議の西浦教授が「オリンピックを開催する条件にないと、国会で答弁したのに「個人的見解だ」と退けた。神戸大学の岩田健太郎教授も「ワクチン接種が進み感染者が減少するまで、オリンピックを延期すべきだと警鐘を鳴らしていた。

 FBで神戸大学の岩田教授と友だちとなって、感染症やワクチン接種の意味についての知見が深まった。






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