米ソニー、プリインストール・アプリ削除サービスで騒動(WIRED VISION) - goo ニュース米ソニーは、激しい怒りの広がりを受け、ノートパソコン『VAIO』のハイエンドモデル『TZ』シリーズからプリインストールされたアプリケーションをすべて取り除くサービスに約50ドルを課金する、という計画を撤回した。
こうしたアプリケーションはしばしば「ブロートウェア」[容量ばかり大きくて余計な機能だらけのソフトウェア]、「クラップレット」[がらくたアプリケーション]などと揶揄される。
『PC World』は21日(米国時間)、『ソニーがブロートウェアを除去――ただし有料で』と題する記事で、ソニーが、プリインストール・アプリケーションを一切含まない『Fresh Start』というオプションに、約50ドルの手数料を課すと報じた。
その後、ワイアード・ニュースのブログ『Gadget Lab』がソニーに問い合わせてみると、手数料の請求はやめるという回答があった。
「Fresh Startには料金は請求しないようにする」とソニーの広報担当者は話した。
ソニーは他のノートパソコン・メーカー各社と同様、ウイルス対策やスパイウェア対策といった実用的なソフトウェアを製品にプリインストールしてい
る。しかしこうしたアプリケーションは、使用できる期間が短かったり、機能が制限されていたり、システムのパフォーマンスに悪影響を及ぼしたりする。アプ
リケーションの数の多さだけでも、削除するのが一苦労になる。
Fresh Startは今後、ソニーの高級サブノートの無料オプションとなる予定だ。ただし対象は、『Windows Vista Home Basic』より100ドル高い『Windows Vista Business』を選択した人のみだ。
Fresh Startの手数料について取り上げたサイトのほとんどが、必要のない不完全なソフトウェアを取り除くのに手数料を取るという発想に激怒した。そして、ソニーは世界的な大企業と思えないほど素早い反応を見せた。
ソニーが手数料の計画を撤回する前、米IDC社のアナリストRichard Shim氏は、「自分のシステムに要りもしないソフトウェアがこれほどたくさん入っている現状が不評なのは間違いない」と指摘した。
「ソニーの計画から人々が受ける印象は、メーカーとソフトウェア企業の間でユーザーがいいように利用されているというものだ。人々がうんざりしているところに付け込んで金もうけしようとしているに等しいのだから、ユーザーは食い物にされているとしか思えない」
Shim氏によると、ハードウェアメーカーは、ソフトウェアをプリインストールしないと、その分、収入源を失うことになるという。しかし、どこまで
プリインストールするかという決断は、動作が速いシンプルな構成のハードウェアが欲しいというユーザーの望みとバランスをとりながら進める必要がある。
「売上の減少と顧客満足度の低下、どちらのほうがましだろうか?」とShim氏は問い掛け、ソニーは世間の反応を注意深く見守るだろうと予想した。
「彼ら(ソニー)は、金を出してでも頭痛の種を取り除いてほしいと考えるユーザーがどれくらいいるかを確かめているように見える。……私は受け入れられないと思う」。同氏のこの予想は当たった。
多くのブログが21日の朝から、ソニーの手数料の計画に怒りを爆発させた。『Engadget』は記事のタイトルの冒頭に『ソニーはあなたを憎んでいる』と書いた。
この記事の著者は、ソニーのパソコンで、ソフトウェアを見境なくプリインストールしたらどうなるかを身をもって体験した模様だ。そのため、人々はそういう状態から解放されるためなら金を出すだろうと、ソニーは期待したのだろうと考えている。
例えば下のスクリーンショットは、ソニーのノートパソコンを初めて起動した直後だ。プリインストールされた大量のアプリケーションが写っている。中には、このマシンでは正常に動作しないアプリケーションもある。
![vaio](http://wiredvision.jp/news/200803/2008032422-2.jpg)
評価用にと送られてきた『SZ』シリーズのVAIO(価格2700ドル)を、筆者が初めて立ち上げたときの状態で、レビュー記事は
こちら(英文記事)。
もしかしたら、製造工程の効率化を図った結果、これら余計なソフトウェアも工場段階でハードディスクに焼き付ける方法がとられているのかもしれない。それで、後から取り除くには余分なコストが掛かるというわけだ。
Fresh Startで取り除かれるソフトウェアのなかには、「VAIO専用アプリケーション」、『Microsoft Works
Special Edition』、『Microsoft Office』と『Corel Paint Shop
Pro』の試用版、会計ソフト『QuickBooks』の限定版などがある。この限定版QuickBooksで管理できる取引先はわずか20しかない。
この記事の執筆にあたり、Bryan Gardiner氏の協力を得た。
WIRED NEWS 原文(English)
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