Motorola は今朝、2つの別々の会社に分離するという発表で産業界の憶測に確証を与えた。一方はモバイル機器、もう一方はブロードバンドおよびモバイルのソリューションビジネス。TWICE が伝えた。
今年初めに Motorola は、会社を分割することはひとつの可能性であるとしていた。 社長の Greg Brown 氏によると、この動きは、株主のためのよりターゲティングされた投資の機会だけでなく、向上した柔軟性と、よりしっくりした資産構造と強まる経営の焦点を提供するという。
この発表は、Motorola の弱体化した携帯電話事業に関連した文書の掲示を求める Carl Icahn 氏の Motorola に対する訴訟に従ったものだ。
もの言う投資家が Motorola の携帯電話事業を巡り提訴
通信機器大手 Motorola の株主で、もの言う投資家としても有名な Carl Icahn 氏が、同社の低迷する業績に対する回答を求め、携帯電話事業関連の文書開示を要求する訴えを起こしたことが24日に明らかになった。
株取引開始前、株主宛てに公開した書簡の中で Icahn 氏は、経営陣が携帯電話部門の幹部をどのようにして選任したのか詳細に記した議事録と、このところ低迷する携帯端末事業に関し、同社の戦略を明記した文書の開示を Motorola に要求している。
同氏はまた、Motorola の取締役会に加える候補者を4人挙げた。
さらに Icahn 氏は、新 CEO の Greg Brown 氏を激しく非難した。同氏は今年1月、前任者 Ed Zander 氏を継いで Motorola の CEO 職に就いた人物で、同社の携帯電話事業の基盤強化に向け、携帯電話部門の処遇検討に着手したことを発表している。
「何をもって Greg Brown 氏を CEO たらしめているのか?」と Icahn 氏は書簡に記している。「私が確信でき得る限り、Brown 氏は間違いなく携帯電話事業に関する徹底した経験も知識も持ち合わせていない。これが Motorola にとっての問題だった。そして、飛び抜けて大きな問題点だ」
「(こうした問題を抱える) 代わりにわれわれがこの1年で得たものは、めまぐるしく交替する経営幹部、指導力の空白、Motorola の携帯電話部門における業績悪化の加速だ」と同氏は記している。
このニュースを受けて Motorola の株価は9.69ドルで引けた。Icahn 氏の書簡には、過去18か月で市場価値が370億ドル (1株あたり約17ドル) 以上下落したとの記述がある。
Motorola にも問い合わせたが、同社広報担当は Icahn 氏がデラウェア州衡平法裁判所に提出した訴状の写しをまだ受け取っていないと語った。
Nokia、Motorola のメルトダウンをチャンスに
古い「おぼれる犬を棒で叩く」戦略だ。Motorola がパニックモード満開の間に、フィンランドのライバルである Nokia はアメリカで市場シェアを獲得する良い機会と受け止めている。MocoNews が記している。
Nokia は、アメリカにおいて未だ、素晴らしいブランド認識を持っているが、それは主に10年前からの遺産による。彼らは携帯電話の販売において世界で1位である と同時に、アメリカではたった9.8%のシェアで4位だ―この国でトップランクの Motorola の35.1%と比べて。
「4位への下落に導いたのは、2000年代初期における、製品のカスタマイズ―高いニーズのある二つ折り型を含めて―への拒否だった」とレポートは述べた。
「現在、この携帯電話メーカーは、キャリアをオフィスに招き、電話の色とキャリアのサービスにリンクするボタンに至るための、あらゆる変更の決定を許している」
「また、電話をプロモートする広告をより多く打つことだけではなく、派手な小売のアウトレットを気取ったショッピングエリアに開いたり、若い観客にアピールするイベントのスポンサーシップを増やしたりすることは、コンシューマへの注目度を増大させている」