国連機関、死者・不明32万人と推計 サイクロン被害(朝日新聞) - goo ニュース
【バンコク=山本大輔、ブリュッセル=井田香奈子】ミャンマー(ビルマ)を直撃したサイクロンで、国連人道問題調整事務所(OCHA)は11日、死者・ 行方不明者が計32万人に達する可能性があるとの推計を公表した。うち死者は最大約10万2千人、行方不明者は22万人という。
11日のミャンマー軍事政権の発表では死者も行方不明者も、それぞれ3万人前後にとどまっており、OCHAの推計とは大きく異なっている。
推計はサイクロン被害が集中したエヤワディ管区の55地区を中心とした現在の被害状況からコンピューターで計算したもの。家を失うなどの被災者は最大192万人と推計している。
OCHAバンコク事務所は「あくまでも最悪の可能性を予測した数字」としているが、現実となれば、70年に50万人といわれる死者を出したバングラデシュに続く最悪のサイクロン被害となる。
また、欧州連合(EU)のミシェル欧州委員(開発・人道援助担当)は13日にミャンマー入りする意向を12日、明らかにした。被害が激し
かった地域に国際的な援助が届いていないと懸念されている現状をふまえ、対応策を軍事政権当局者と協議する。訪問に先駆け、EU加盟国の人道援助担当閣僚
会議を緊急招集し、援助態勢の強化を申し合わせる。