デジタル録画の「ダビング10」開始先送りへ(朝日新聞) - goo ニュースデジタル放送を録画機やパソコンのハードディスクに録画するときの新ルール「ダビング10(テン)」の開始が、予定の6月2日から先送りされる見通
しになった。録画をコピーできない現行ルールより、使い勝手がよくなるはずだったが、著作権料をめぐる業界や団体の調整が遅れ、開始が難しくなった。
放送会社や録画機メーカーなどでつくるデジタル放送推進協会(Dpa)が14日、「ダビング10の運用開始日時を確定できない状況だ」と表明。6月2日が迫っているが、準備期間を考えると延期は避けられない状況だ。
背景にあるのは、著作権料の一種「私的録音録画補償金」をハードディスク内蔵録画機などにも課す、文化庁の制度改正案をめぐる衝突だ。補償金を実
質的に負担することになるメーカー側が課金に反発。一方、著作権団体側は、制度改正が認められなければ、ダビング10の導入を認められないとの立場だ。
地上・BSデジタル放送の大半の番組には現在、「コピーワンス」の制限がある。最初に録画機に録画したあとは、DVDや別のレコーダーへの移動
(ムーブ)しかできない。DVDなどに書き込むと同時に録画機内の録画を強制的に消してしまう仕組みだ。デジタル放送の映像は、技術的には何回ダビングし
ても画質が落ちないため、著作権を守る目的で採り入れたルールだ。
しかし、アナログ放送の時代より不便で、移動に失敗すると取り返しがつかない。消費者の不満が強く、DVDなどへのダビングもある程度はできる「ダビング10」の導入が決まった。
北京五輪では、デジタル放送の録画や関連機器の需要が高まるとみられる。Dpaは「関係者の合意が得られ次第、日時を確定したい」としているが、消費者には混乱が生じそうだ。メーカー側が29日の文化審議会で補償金課金受け入れを表明するかどうかが焦点になっている。
「みんながそれぞれ少しずつ不満を残しながらも、コンセンサスを得ようとしていたのに」――JASRACの菅原常務理事は「ダビング10」や「私的録音録画補償金」をめぐるメーカー側の対応に不満を漏らした。
2008年05月14日 18時22分 更新
「みんながそれぞれ少しずつ不満を残しながらも、コンセンサスを得ようとしていたのに」――日本音楽著作権協会(JASRAC)の菅原瑞夫常務理事は5月14日の定例会見で、「ダビング10」や「私的録音録画補償金」をめぐるメーカー側の対応に不満を漏らした。
菅原常務理事
ダビング10と補償金については、JASRACなど著作権者団体などが「ダビング10対応機器が補償金の課金対象とならない限り受け入れられない」と主張してきた(関連記事:「JEITAの対応、憤り禁じ得ない」と権利者団体 私的録音録画補償金問題で)。
これに対して電子情報技術産業協会(JEITA)などメーカー側の団体は、「ダビング10」を含むDRMがかかったコンテンツは、補償金の対象から除外すべきと求めてきていた(関連記事:「DRMあれば録音録画補償金は不要では」――JEITAが立場を説明)。両者の意見は折り合わず、6月2日を予定していたダビング10のスタートは難しい情勢になっている。
菅原常務理事は5月8日に開かれた文化審議会著作権分科会小委員会(文化庁長官の諮問機関)の会合を振り返り、「補償金制度については、利用者代表からも文化庁案(ダビング10対応機器やiPodも課金対象に加える)でやむを得ないという意見が出ており、中立的な立場の学者もその方向で話をまとめるべきとしていた。残っているのはメーカーさんだけだ」と述べた。
メーカー側が、ダビング10の開始と補償金制度の縮小をセットで主張していることも理解できないと話す。「ダビング10と補償金はそもそも、まっ
たく別の話。ダビング10はコピーワンスへの利用者側の不満から出た制度だ。権利者への適正な対価の支払いを前提としていたことは、メーカーも確認したは
ずだ。それなのになぜ、ダビング10と補償金を合わせて主張するのか分からない」
「補償金については4年も議論してきた。やっと方向性が示され、みんながそれぞれ少しずつ不満を残しながらも、コンセンサスを得ようとしていたのに。新制度を早く整備すべきだろう」
【過去記事】保守記事.205 さすが、Mac!
保守記事.205-2 やっぱり、カスラック保守記事.205-3 利権貪り過ぎ!
保守記事.205-4 本当の事言われて、怒ったの?
保守記事.205-5 また、むしり取られる。。。。。