気持ちのいい秋晴れだった本日のやんばるです。
日中は夏日まで気温が上がりポッカポカ。
風もゆる~く、海も心地よい凪でした。
風は東。晴天。
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A式、B式、C式、E式、N式、多当式に巻き込み式…。
これ、形式による分類です。
何の? 組み立て式の箱です…。
例えば段ボールの箱をイメージしたとき、最も浮かびやすいのは、箱の上下に蓋があり、真ん中に粘着テープを貼って蓋を閉じるような箱ではないでしょうか。いわゆるミカン箱のようなタイプの…。
こういうのは、A式箱という分類名なのだとか。
箱なんて身の回りに常に溢れかえっているのに、名前については全然知りませんでした。
と書きながらふと足下を見ると、器材が送られてきたA式の段ボール箱があったり…。
箱に関する表現はいろいろとありますけど、僕にとって印象的なのは『十八番』。
『じゅうはちばん』と読みました? それも間違いではないですけど、『おはこ』です。
江戸時代には、高価な茶器などを箱に入れて、「真作である」ことを示す鑑定者の署名である〈箱書き〉を添えたのだとか。そこから、『認定された芸』という意味で『おはこ』という言葉が使われるようになったのだそう。
一方『十八番(じゅうはちばん)』は歌舞伎の市川家代々の芸である十八種類を選定した『歌舞伎十八番』から、得意とする芸という意味で同じ時代に用いられるようになったのだとか。
さらにその頃、〈柳亭種彦〉という戯作家が自身の書いた歌舞伎の草双紙のなかで『十八番』を『おはこ』と読ませたところ、これが流行表現として広まったのだそう。
で、似た意味の二つの言葉が融合したようです。
つまり『十八番(おはこ)』は、もともとは流行語だったということですか。
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さて…
〈ハコフグ科ハコフグ属ミナミハコフグ Ostracion cubicum 17年8月25日 沖縄島安和〉
画像は幼魚。
学名種小名は『立方体の』の意。
もちろんその形状からでしょうね。
まあ正確には、立方体すなわち正六面体ではないですけど…。
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この特徴的な形状については…
〈同種別個体 17年9月21日 沖縄島安和〉
ハコフグの形状には水の抵抗を小さくする効果があるといわれ、自動車のボディーデザインにも採用されているのだとか。
さらにこの形状のおかげで、ハコフグが胴体を回転させたとき、それを促進する力が働くのだそう。
サンゴ礁が入り組んだ海域に棲息するハコフグは、エサを捕まえたり外敵から身を守ったりするために、急激に方向転換できるように進化したと考えられるのだそうです。