南寄りの風で、過ごしやすい日になった本日の沖縄島です。
日差しも程良く、エキジット後に風に吹かれててものんびりできる感じでした。
風は南。晴れのち曇、のちにわか雨。
〈ハタ科ハナダイ亜科ナガハナダイ属スミレナガハナダイ(Pseudanthias pleurotaenia) 11年12月7日 沖縄島ホーシュー〉
画像は雄個体。
当地では、深所の定番ハナダイ。
でも、気がつくととりあえず雌個体ばかりを被写体に選んでたり…。
別に女好きというわけではありません。
まあ雌のほうが圧倒的に数が多いせいもありますが、なんというか力負けしそうな感じがしたりもして……。
雌性先熟で、雄になると多数の雌を抱える群、つまりはハレムを形成する本種。
ファインダーから覗いた雄は『男』っていうよりは『漢』って感じ。
ファインダー越しに目が合うと、
『俺は全力でオトコやってるぜ。おまえのほうはどうだ?』
なんて、腹鰭の真紅を誇らしげに見せながら問われているような気がしたり…。
穏やかな天気に穏やかな海だった本日の沖縄島です。
風はゆる~い北東。曇時々晴れ。
〈カワハギ科テングカワハギ属テングカワハギ(Oxymonacanthus longirostris) 11年12月7日 沖縄島ホーシュー〉
サンゴ礁の浅場に生息する本種、この画像の撮影水深も8mくらい。
ミドリイシ類の樹枝状サンゴの枝間や周りをユラユラ泳ぎ回る被写体。
夜はその枝間に潜り込んで、枝に腹を押しつけ、背鰭の棘を別の枝に突っ張って眠るのだそう。
そして昼間はそのサンゴのポリプを、本種の特徴であるおちょぼ口でついばんで食べるのだそう。
彼らにとって、サンゴは寝床であり食料でもあるってことですね。
また一夫一妻の繁殖タイプで、夫婦で協力して縄張りを守り、エサを確保しているのだそう。
なんにしても、本種を被写体にできるということは、そのポイントのミドリイシ類サンゴが豊富に生息しているということ。
そんな指標になる魚です。
台風シーズンが終わり北風が強まり始める頃、普通にこの魚を被写体にできることに安心したりしながら撮りました。
ドンヨリ空模様に低めの最高気温、やや寒~い一日だった本日の沖縄島です。
でもまあ、体が慣れてきたのかそんなに寒さを感じなかったり…。
鈍感になってるだけかもしれませんが…。
風は北。曇、そして曇…。
〈ベラ科カンムリベラ亜科ソメワケベラ属ホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus) 11年11月24日 沖縄島安和〉
画像は幼魚。
誰もが知るクリーニングフィッシュ。
相利共生の掃除共生魚ですね。
ベラ科ですので、雌性先熟の性転換魚。
雄は広い縄張りをもち、その中に複数の雌を従えてハレムを形成する魚でもあります。
頭をやや下げながら後部を上下させて、『クイクイクイ』って感じで泳ぐのが特徴。
単体で撮ろうとすると、この動きのせいでピントがカチッとこなくて、意外と手強い被写体です。
空気は冷たいけど風は弱く、日差しは十分にポッカポカ…
新しい年が始まってそんな日が続いてる沖縄島です。
海もいい感じのコンディションでした。
風は北東~北。晴れ一時にわか雨。
〈コケギンポ科コケギンポ属ハダカコケギンポ(Neoclinus nudus) 11年11月24日 沖縄島安和〉
岩礁の穴などから顔だけ出してる姿がほとんどの本種。
どの辺が裸なんでしょう?
学名種小名のnudusはラテン語で『裸の』って意味ですから、標準和名の『ハダカ』は、学名由来なんでしょうか。
じゃあ学名の裸のほうはどこから?
岩に隠れてる部分が、セクシーダイナマイトになってるとか…?
変な方向に妄想が走りそうなのでちょっと修正して……。
前述のとおり本種は、というか本種を含むコケギンポ科の魚は、穴居生活をするものが多く、それに適応して鱗と側線は退化していったのだそう。
そして最も退化しているのが、本種なのだそう。
裸の意味はそのあたりにあるようですね…。