Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

だて(ミナミダテハゼ)

2022-05-03 20:46:17 | ハゼ科

GWの後半は、尻上がりに気持ちのいい空模様になる一日で始まったやんばるです。

風は少しヒンヤリしてましたけど、陽光とのバランスは丁度良い感じ。

ただ明日からはまた日差しの乏しい、あるいは雨交じりの日が続きそう…。

でもGW最後の週末は夏日を超える気温になりそうです。

風は北東。曇のち晴れ。

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『伊達』

意気や侠気をひけらかすこと。人目を引く派手な服装や振る舞いをすること。見栄を張ること。

好みがしゃれていること。考えがさばけていること。そしてこれらのさま。

一説によると、そもそもの語源は意気を示すこと、人目につくようにすることの意の『立つ』の連用形である『立て』からなのだとか。

そしてその行為を『だてをする』と言ったのだそう。

この『だて』に『伊達』の漢字があてられたのは、戦国時代の武将で奥州の独眼竜として有名な伊達政宗に由来しているのだとか。

秀吉に命じられた朝鮮出兵の際に、黒ベースに赤と金を配した戦装束に統一した軍を率いて京都の中心街を行進したのだそう。

それを見た京都の人たちが斬新でしゃれた格好だと感嘆して、『伊達者』という言葉が生まれたのだとか。まあ、これも一説ですが。

また正宗は秀吉に服従の挨拶をしたときも、死装束で面会したというエピソードが残っているのだそうで、これは『死んでもいい覚悟で服従します』というアピールらしく、でもまあ本当は死ぬつもりはなかったでしょうから、そういう演出力に長けた人物だったのかもしれません。

因みに大河ドラマの『独眼竜正宗』で、このシーンを見ました。とても印象的なシーンでした。

『伊達』は『豪華』、『華美』、『魅力的』、『見栄』、『粋』などを意味する用語でもあり、この辺りも伊達政宗に繋がっているのではないでしょうか。

■■

さて、当地の伊達者と言えば…

〈ハゼ科ハゼ亜科ダテハゼ属ミナミダテハゼ Amblyeleotris ogasawarensis 22年3月1日 沖縄島安和〉

学名種小名は『小笠原諸島の』の意。

タイプ産地が小笠原諸島父島二見港付近の海岸であることに因んでいます。

被写体としてはスルーされがちですけど、伊達者ですよね?

 

 


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