Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

寝たふり(タヌキオハグロベラ)

2022-10-11 20:04:15 | ベラ科

青空もちらほら見えるけど基本曇り空……。北寄りの風がなかなかに強く肌寒い感じだった本日のやんばるです。

明日以降も曇ベースのよう。さらに週の後半は雨交じりの空模様になりそうです。

南の海上には熱帯低気圧。さらにもう一つ熱帯低気圧になりそうなやつも……。

後者は沖縄島に近づくかもしれません。

風は北~北東。概ね曇。

■■

『狐七化け狸は八化け』

狐は七つのものに化けることが出来るが、狸は八つのものに化けることが出来る。

つまりは上には上がいるという意味のことわざなのだとか。

ところで日本ではどうして昔から狐と狸が化けるものとされているのでしょう。

その由来は中国の神話からなのだそう。

中国の古代神話には『狐狸(こり)』という神獣(神の使い)が登場するのだそうですが、この神獣が時代の途中から人を騙す妖怪に変化したのだとか。

この狐狸が飛鳥時代に仏教と共に日本に伝わり、狐と狸という二つの化かす存在に別れたのだそう。

そしてそれぞれの字がきつねとたぬきに当てはめられ、日本各地に拡がったのだそうです。

狸という漢字は中国から伝わったものですが、『たぬき』という言葉はもともと日本にあったもの。

その語源は『たまぬき(魂が抜けた状態)』からなのだとか。つまりたぬきは寝たふり(死んだふり)をすることからなのだそう。

タヌキは臆病な動物で、驚いたときは倒れて一時的に気を失い、眠ったようになります。この習性からということですね。

まさに狸寝入りするからタヌキということですね……。

■■

さてタヌキといえば……

〈ベラ科カンムリベラ亜科オハグロベラ属タヌキオハグロベラ Pteragogus turdus 22年9月8日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『ツグミのような』の意。

頭部の白線模様が鳥類のツグミに似ていることに因んでいます。

 

 


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