Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

綱引きの一番後ろの人(ボンボリイソハゼ)

2021-08-17 19:33:48 | ハゼ科

空模様も良好、海況も良好な感じになってるやんばるです。

熱中症には相変わらず厳重注意な日が続いてます。

グアム付近で熱帯低気圧が出来たり消えたりしてますが、今後の予報もよく解りません。

週末に先島諸島に接近する予報もあるのですが、このまま消滅する感じの予報もあったり…。

今後の情報に注意が必要なようです。

風は南西。晴れ時々曇。

■■

『アンカレッジ(Anchorage)』

アメリカ合衆国アラスカ州にある都市で、北米を代表する港湾都市の一つです。

1914年にこの地にアラスカ鉄道建設のための拠点として、資材搬入のための港湾や作業員宿舎が造られたのだとか。

そのとき、この臨時の投錨地を地図に記載するのに、投錨地という意味の一般名詞である『anchorage』とするべきところを『Anchorage』と誤記してしまい、固有名詞として定着してしまったのが都市名の由来なのだそう。

ちょっと面白い由来ですよね。

アンカレッジのアンカー、すなわち『いかり』には、『碇』と『錨』の二つの漢字がありますね。

確認されている最も古い『いかり』は、紀元前2500~2000年頃のもので、重りとなる石にロープをくくりつけてその重さで船を留めておく仕組みだったのだとか。

その後この石に複数の穴を開け、木の棒などをはめて爪の役割を持たせるものが使用されるようになり、さらに時代が進むと鉄製ものが使用されるようになったのだそう。

つまり『いかり』は石製のものから金属製のものへと変わっていったというわけですね。

で、日本では石製のものを『碇』、金属製のものを『錨』と使い分けることになったのだとか。

今はたぶん『錨』ばかりが使用されているのでしょうね。

ところで陸上競技の最終走者のことを『アンカー』と呼びますよね。この『アンカー』も、『いかり』が由来なのだそう。

その昔、『綱引き』がオリンピックの陸上競技の正式種目だったとき、一番後ろの人のことを『アンカーマン』あるいは『アンカー』と呼んだのだとか。

その言葉が綱引きがなくなった後も、他の競技で使われ続けているのだそうです。

石や金属のようにずっしりと重い人が、一番後ろの役割を担っていたということなのでしょうか。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属ボンボリイソハゼ Eviota ancora 21年6月7日 沖縄島新里〉

学名種小名は『フック状に曲がった、錨』の意。

以前本種を紹介したときに、学名種小名の意味で『碇』の方の漢字を使ってしまってましたけど、石はフック状に曲げられないのでこの子の場合は『錨』の方ですね…。

 

 


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