アンの仲間たち (ニュー・モンゴメリ・ブックス)L.M. モンゴメリ,赤松 佳子,Lucy Maud Montgomery篠崎書林このアイテムの詳細を見る |
収録作品
シャーロットの冒険
マーセラのほうび
気まぐれの招待
フリーダが引き取った墓
テッドの半日休暇
牛を追う少女
ミス・プライスを呼びましょう
ジェイン・ラビニア
チェスターの家出
編者の前書きによると、これらの短編は「アン」より以前に書かれたものである。
有名な話。モードは2歳になるまえに母親を亡くして、父は西部へ行ってしまってのちに再婚、祖父母に育てられた。
その経験もあり、また、時代背景もあり、離れ離れになった家族は再会することが難しかった。
これらのお話が、「アン」や「エミリー」に結実していったんだね。
そういう意味で、このタイトルなんだね。
どれも、似たようなお話。
孤児であり、愛情のない親戚・もしくは血のつながりのない人に育てられている主人公が、偶然の導きによって、縁のある人に出会い、引き取られて、愛されることを知る、というお話。
またこれかよ?そんな偶然があるかよ?って思っちゃうんだけどねー。
でも、それだけで片付けられないのは、そんな話だってわかっていても、読みながら泣けちゃうところ。
再会したときのセリフが感動的なのね、きっと。
ひとつ、ちょっと違うのは、おばさんに愛されていないと思っていた主人公が、実は愛されていた、と知り、親切な金持ちの人に引き取られて絵の勉強をすることを断念するという「ジェイン・ラビニア」というお話。
おばさんの気持ちが、母として、わかるなーと思って読んだ。
子供に、「自分は愛されていない」と思わせないようにしないといけないね。厳しいのも愛があればこそ、だけど、もっとわかりやすく子供には接しないと伝わらないのよね。
続編もあるからまた借りてきてみる。