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伊坂幸太郎「魔王」

2008年05月20日 | 
魔王 (講談社文庫 い 111-2)
伊坂 幸太郎
講談社

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2005年

収録作品;

魔王

呼吸



伊坂さんは、文庫化するときに加筆修正するそうなので、今までは文庫を買って読んでた。

でも、文庫化する前に借りて読んでもいいんじゃないかなー?と思って、全部借りて読むことにしたさ。



子が寝ている間に一気読み。

外は雨。



なんだか、本の内容に入り込みすぎてしまった感じ。

自分の現実の思いではないのに、重い気持ち。



収録2作品は連作である。

ちょっと重たいお話だった。救いがありそうで、なさそうな。

今まで読んだのみたいに、最後にすべてがぱーっとハッキリスッキリして、読後感サイコー!みたいにはなれなかった。

そりゃぁ、なれないだろうなってことも理解できる。本の中でだけスッキリしたところで、救いはないものね。



自分の、現実に常日頃思ってることも考えさせられるお話だったので、これからどうなっていくんだろう?あれがいけないのはわかってるけど、これもダメなのかな?じゃあどうすればいいんだろう?私みたいな一途な考え方も良くないのかな?とか、思ってるうちに、どんどん話に引き込まれていった。



やっぱりこの人はすごいなーと思う。

ちなみに「魔王」にもいろいろあるけど、これは、シューベルトの「魔王」だった