観測にまつわる問題

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儲かりそうにもない投資話(北方領土)

2011-01-29 12:18:06 | 注目情報
北方領土の「自由貿易圏」 露、第三国誘致も 実行支配を既成事実化

>北方領土に中国や韓国など第三国の資本が流れ込む事態となれば、日露の領土交渉がいっそう複雑化するのは必至だ。

日本の反発は必至なのに、日本と目と鼻の先の北方領土(だから北海道の属島なのである)に投資して第三国(主に中韓だろう)にどんなメリットがあるのか

そんな儲かりそうも無い投資をするとすれば、日本に対する嫌がらせとしか思えない。日本が領土を主張するのは、そこが日本の領土だからである。金のためではない。寧ろ北方領土が帰ってきたら出費になることを第三国は知らないとでも言うのだろうか?投資にしては杜撰ではないか。それとも、ロシアが環境整備して有利な案件にするから、中国・韓国は協力しろとでも?そこまでやって日本の反発をくらって引き合うほどのメリットがあるのだろうか。嫌がらせそのものが目的でない限り、メリットなどあるはずもない。

北方領土は他のロシア領から離れた小さな島である。サハリンから統治すること自体が無理なのである。冬にはオホーツク海は氷で閉ざされる。だから始めに日本とロシアは北方領土を日本領と取り決めた。韓国や中国が投資するのは無理があるのであって、北海道(道東)と連携しない限り、ものになるはずがない。韓国や中国から北方領土に行くなら、飛行機しかないということになるが、何本出すのか。北方領土への投資なんて見合うはずがないのであり、ロシアが出血を覚悟してか投資話をプッシュするのは、中韓を騙すつもりか、領土問題で引かないために日本包囲網作りに中韓を巻き込んで国内外にロシアの威信をアピールするつもりかのどちらかだろう。幾ら煽られたところで日本は釣られてはならない。武力で奪還は無理でも、北方領土は日本領ときちんと貫いていけば、苦しくなるのはロシアの方なのだから。

砂の城でも政府は政府

2011-01-29 10:38:41 | 政治システム・理論
窮地の首相に危機感なし 3分の2は社民、小沢氏頼みの「砂の城」(MSN産経ニュース)

3分の2頼みでは砂の城であるのは否めない。

それでも政府は政府であり、参議院は暴走してはならない。

そもそもこういう時の与党の戦術は野党の意見を呑むというのが一般的(個人的には疑問がある)だが、野党は政府与党が先にだせと言っている。自民党(小渕政権)はそれで乗り切ったということを棚にあげれば、それ自体は当たり前の話だ

話はここで少し脱線するが、菅氏も過去のねじれ国会の当事者であるが、そんな意識があまり感じられないから、どうしようもない。健忘症なのか。慣例・過去を踏まえてここがこうでダメならダメと言わないと説得力も出てこないのに。参議院の問題行動を嫌うものとしてあえて(敵に塩を送るようなことを)書くが、菅首相は過去こうだったから、自分はこう。(今の)野党がこういうから、こうすると徹底的に「熟議」しないとダメだ。「歴史への反逆」とか「3分の2」とか数の力で押し切ること頼みでは、どうにもならない。理系首相にそれが通じるかは知らないが、算数だけで国語が出来ないなら、経理でもやってろということになる。当然野党を動かすなら説得しかない。過信としか思えないが、数で押し切れるならいいよ?要は数の保険をかけること自体はいいが、むこうが強いのだから、徹底的に話し合う姿勢を見せろということであり、それを見せていないと指摘しているのである。話し合いつつ譲れないところは譲らないという芸当ができるかどうかは、そのものの能力次第だから、結果がそれでどうなるかは自分には分りようは無いが、それしかないと言っている。

ここで話は戻る。自民党は当然、先に出したら「政権を倒して解散をせまるため」因縁をつけて否決するということを臭わしているのである。はっきり言わないのは勿論自分で墓穴を掘らないために決まっている。脅迫はやはり酷いことなのだ。それはともかく、そういうことをやらせないためには、そういうことをするのは酷いということを結果としてみんなに伝えるしかないということであり、それが出来れば、世論に弱い政治家は(臭わせただけで)引く可能性があるということでもある。ともかく、野党対策のためには、喋っていないものを引き出していかなければならない。

最近、また中国やロシアが図に乗っているようだ。国内がバラバラであることをつけこまれているのではないか。外交安全保障では国内が一致していくべきなのに。野党は野党であり、力(参議院の数)があるからこそ、自制するべきだろう。ましてや政権を獲った後のビジョンがまるで見えない現状では。(問題の参議院の議席数的に)より状況が悪くなるようにしか見えないのに、そっちの方向に行くように応援する奴はいない。

与党は砂の城を固める努力と共に、野党の兵を引かせる技術を考え実行に移していかないとダメだ。攻めて有利だから攻められているという現実を直視しなければならない。

参議院という巨大なセキュリティホール

2011-01-29 00:14:15 | 政治システム・理論
参議院は巨大なセキュリティホールだ。事実上首相を出す衆議院に対し、対等に近い権限を持っているのが参議院なのであって、ねじれると政府運営の邪魔をすることが容易に出来る。与党が衆参抑えると一時的に問題を抑えることが出来るが、穴が塞がるわけでは勿論無い。

更に問題なのは、参議院には解散がなく、3年ごとに半数改選6年任期という衆議院よりも強い一面があるということだ。この強い参議院の議席数を配慮して衆議院の結果を決めるというのは明らかに倒錯した考えだ。

厄介なのは、こうした問題は国民には分り難く、問題が見えにくいということだ。実際、政権選択選挙であるはずの衆議院選挙の結果が6年任期3年ごと半数改選の参議院の結果に大きく影響されるという珍妙な事態になってしまっている。議院内閣制の国でこうした馬鹿げた問題を抱えているのは日本だけらしい。

議院内閣制において事実上首相は与党の代表だ。野党は与党と運命を共にしない批判勢力なのであって、それが法案を葬れるというのであれば、まともな政権運営ができるはずがない。因縁をつけて有利なら幾らでも因縁をつけるだろう。そうして政治は足の引っ張り合いに終始する。

結果として参議院が頑張れば頑張るほど政権がグラつくということになっている。諸国会議員の公正と信義を信頼しては、安全は確保されないのであって、これも性善説憲法の欠陥問題である。

そうは言っても憲法が直ぐに改正できるわけではなさそうだ。ならば、セキュリティホールの悪用を臭わす行為を牽制していくしかない。問題は(力のある)民主党がそれに適任ではない(悪用済み)ということなのだが、それは言ってもしょうがない。