池波正太郎の鬼平犯科帳には多くの料理屋と名物料理が出てきます。
「万七」は長谷川平蔵のお気に入りで「兎汁」を食べています。
京橋の東詰を北へ行った大根河岸に[万七]という小体(こてい)な料理屋がある。
[万七]の名物は、兎(うさぎ)の吸物であった。
・・・名物の兎の吸物は、淡泊な兎肉の脂肪が出し汁にとけあい、なかなかに美味である。
当時、四足の動物は禁忌(タブー)の食べ物とされ、苦肉の策として兎肉を鳥肉として食べたのです。だから今でも兎は一羽二羽と数えるのですね。他に猪肉を山鯨と称して食べていたようです。
「万七」では他に「桜飯」が登場します。これは章魚(タコ)を茹でて赤くなったのを薄切りにして、酒と醤油でご飯を炊き込んだ料理らしいです。
これを魚の刺身で食べたと作品には出てきます。
美食家だった池波氏らしく食べ物への興味は尽きないみたいで、時代考証も正確にたくさんなされた苦労が窺い知れます。
「万七」は長谷川平蔵のお気に入りで「兎汁」を食べています。
京橋の東詰を北へ行った大根河岸に[万七]という小体(こてい)な料理屋がある。
[万七]の名物は、兎(うさぎ)の吸物であった。
・・・名物の兎の吸物は、淡泊な兎肉の脂肪が出し汁にとけあい、なかなかに美味である。
当時、四足の動物は禁忌(タブー)の食べ物とされ、苦肉の策として兎肉を鳥肉として食べたのです。だから今でも兎は一羽二羽と数えるのですね。他に猪肉を山鯨と称して食べていたようです。
「万七」では他に「桜飯」が登場します。これは章魚(タコ)を茹でて赤くなったのを薄切りにして、酒と醤油でご飯を炊き込んだ料理らしいです。
これを魚の刺身で食べたと作品には出てきます。
美食家だった池波氏らしく食べ物への興味は尽きないみたいで、時代考証も正確にたくさんなされた苦労が窺い知れます。