社員に送ったメールです。
陸無協四国支部長になって10年超えました。
せっかく支部長になったのだから何かしないと考え続けてました。
支部長になったころは、46歳で他の支部長は60代以上と年齢も開き過ぎていたので最初の3年程度は遠慮してました。
1発目
そろそろ言っても良いだろうと思い、支部長になって3年程度経過した新春賀詞交歓会(監督官庁、全国の支部長、本部役員、各無線機製造メーカー、関東支部の会員)で偉い人を捕まえては持論を展開しました。
そのころは、近い将来東日本大震災級の巨大地震が東南海地震として実際起こったら、地震や津波で使えなくなったキャリア(携帯電話の基地局など)を利用した全ての機器が使えなくなり何もかも確認できなくなり、その頃自動運転が普及していれば通信できないため車が動かなくなり、東日本大震災よりさらに被害が広がる可能性があるため、今こそ自営通信を何とか残さなければならないと訴え続けてました。
すると、様々な方と仲良くなり今でも交流が続いてます。
その頃から、支部長会議でもこのような意見をしっかり言ってこのままでは当協会は埋没するし自営通信は終わってしまうと訴えるようになりました。
2発目
3年前コロナ後の四国支部総会を高松開催で決定し、講演会をローカル5Gにしました。
これは、当時の四国総通局長がローカル5Gがメインの方だったという事もあります。
この講演会の冒頭に花を添えるため、高松が選挙母体の衆議院議員平井初代デジタル大臣にローカル5Gに期待する事をビデオ映像で良いのでお願いしますと先輩の秘書に依頼しました。
快く引き受けていただき、その際、当時の総務大臣が高松に来るので30分ほど時間があるので、お前が業界代表者として語ったらどうかというとんでもない話が舞い込み、必死で話す内容の作文を作りました。
冒頭は、おそらく総務大臣は自営通信は知らないと思うので、日本の自営通信の歴史から始まり現状の問題など考えていくうちに、「公衆網(光、無線LAN、キャリア、wifiなど)と自営網の共存」というテーマが出てきて大臣に説明するとともに、支部長会議でも説明しました。
1発目より具体的になってきたので、このような機会を頂き非常に良かったと思ってます。
3発目
東京出張の年4~5回程度は、業過仲間と自営通信並びに5Gなど情報交換や今後自営をどうしたら良いのかの話し合いを飲みながらやってます。
その際に、総務省はオンライン勉強会などやっているのに、自営通信を担っている陸無協が何もしないのはおかしいので、それを訴えてやってもらったらどうかという意見が出ましたし、無線を知り尽くしている業界大先輩がもう居なくなるという危機感もありました。
そこで喫緊の課題は、人材育成だとし、自営通信の歴史を知る、公衆網がどのように普及しているのか学ぶ、各周波数がどのように利用されているのか学ぶという3本柱でやろうという事になり、陸無協本部へ出向き専務や各部長に伝え、次に支部長会議で訴えました。
そしてようやく今回の講演会開催に至りました。
仲間は、ようやく一つ念願叶いましたねとおめでとメールが届きました。
しかしながら、発起人の当方に対し、本部からこのような流れでやっていくのでそれで良いか?などの連絡も何もなく非常に残念です。
9月の支部長会議ではそれを愚痴として言ってやろうと思ってます!
これでまだ終わってません。
今の構想
公衆網と自営網の共存を推し進めるため、絶対に自営網の方が良いというモノに対して、それが何かをとりまとめ陸無協が製造メーカーと販売工事会社を代表し総務省に訴え自営網を残していく策を考えてます。
今思いつくのは列車無線です。
当社は自営網のリプレイスをやってますが、これをキャリア(携帯電話)の公衆網でやってしまうと2年前のAUやその前のソフトバンクやドコモがサーバーなどの故障で全国使えなくなった事があるので、列車の運転手や車掌とCTCセンター(列車管理センター)が通信できないのは大問題になるため、これはやはり自営でないといけないと思ってます。
現在携帯電話と衛星を直接つなぐ通信が近い将来出来るようになると思いますが、鉄道はトンネルも多く衛星を受信できない場所が多いためそれは出来ないのではないかと今は思ってます。
このような自営網でないとダメな用途。
また、低い周波数があまり利用されていない事から、もう一度防災無線に活用するとか各周波数を知り別の用途に活用する策を陸無協として考え実行できる組織にしたいと思っております。
10年間、最年少支部長でしたが昨年ようやく九州と北陸で40代の後輩支部長になったので、彼らを良い意味で洗脳し一緒に前へ進める流れを創りたいと思っております。
よって、私が陸無協の支部長を去ってしまうと自営網がますます無くなり、陸無協が倒産してしまうとそこまで思いながら活動してます。
とにかく自営通信を盛上げたいし残したい気持ちでやってます!