ワニなつノート

壁は、制度だろうか?


《壁は、制度だろうか?》


制度が変われば、壁はなくなるだろうか?

制度が変われば、なくなる壁はあるだろう。
でも、問題は、制度がなくなっても、
なくならない壁の方ではないのかな。

たとえば、就学指導委員会がなくなり、
普通学級に入るための「壁」が消えたとする。
でも、いま、普通学級にいる子どもと親が苦労してきた中身は、
その壁ではなかった。
だって、その壁は、「入学」するまでのものだったから。

たとえば、来年、高校入試がなくなり、希望者全入になったとする。
入試の壁が、なくなるとする。
でも、今まで高校生になった障害児たちの苦労は、
「高校生になってから」の苦労であって、
その壁ではなかった。

そんなことは山ほどあると思うのだが。

制度が変わってインクルーシヴ教育になれば、
本当に、いま苦労していることは、なくなるんだろうか?

そんなふうにしてなくなる壁に、私たちは苦しんできたのだろうか?


高校を卒業して、「学校の壁」がなくなって、
その後の人生を、hideやこうちゃんや、
みんなが苦労していることの中身は、
学校の壁がなくなれば、なくなる壁だろうか?

私は、変なところにこだわっているのだろうか?

自民党政権が終わり、
たしかに、今まではびくともしなかったものが、揺れてはいる。
「障害者差別禁止法」もできそうだ。
でも、ADAのあるアメリカでは、本当に、
私たちが希望する社会、人との関係、障害児者への敬意が
あるだろうか?
「フルインクル」が、あるだろうか?

ここで、やはり、私たちは、
「インクル」か「フルインクル」かを、問われるのだと思う。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ワニなつ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事