ワニなつノート

『4回目の誕生日』(№2)


ホームN通信
『4回目の誕生日』(№2)



《自立とは》

「自立」とは、「人間(ひと)と対話しながら生きる」こと。

対話しながら生きるとは、
手をかすように知恵もかし、
手を借りるように知恵も借りて生きること。

互いに互いを必要とし、頼り頼られて生きること。

     ◇

《自己肯定感とは》


「自己肯定感」とは、自分をまるごと受けとめてくれる「信じられる」人がいる、ということ。

だから、自己肯定感を一人で作ることはできない。

一人でできるのは、「自己評価」を高めること。
それは個人の能力の評価だから。
できることを増やして、自己評価をあげることはできる。
できない人と比べて、自信をつけることもできる。

だけど、「自己肯定感」は、自分で自分の力を肯定する、だけじゃ足りない。
ときに自分の無力さも肯定できなければいけない。
それは、ひとりではできない。

自己肯定感とは、価値観ではなく、つながり感のことだから。

自分まるごとを肯定してくれる人がいて、
その人を信頼できる自分がいる。
その「つながり」を「自己肯定感」という。


自尊感情という言葉も同じ。
自分を尊ぶこと。
自分に敬意をもつこと。
それは、一人ではできない。

自分に敬意をはらう人と出会うことで、
人は敬意を知る。

自分に何ができなくても、
障害や病気があっても、
自分そのものに敬意をもって話してくれる人がいること。
この自分は敬意に値する人間だと、その人が教えてくれる。

自分を尊ぶこと=信じてくれた他者を尊ぶこと。
人を大切に思うことが、自分を大切に思うことと同じであると知る心を、自尊感情という。

    ◇

《自立援助とは》

「自立援助」とは、人と対話することの楽しさを伝えること。
対話することをお互いの喜びとして感じ合えること。

好きも嫌いも含めてまるごと受けとめること。
対話も自立も見えない時間を共に耐えること。

そうして、「信じられる人」のひとりに入れてもらうこと。

人を信じられる自分を感じること。
人を信じている自分を感じること。

誰かに信じてもらった自分を、感じること。

ホームも、自立も、教育も子育ても、
そこからしか、はじまらない。
と思う。
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