≪一年生になりました≫
入学式を一ヶ月後に控えた3月のある日、
校長先生との話し合いが実現しました。
娘が保育園に行っている時間を利用して、
私ひとりが足を運ぶことになりました。
その日は簡単な話だけで、詳しいことは担任に話せばいいと思い、
3点だけ要望を伝えました。
一つ目は、
「障害児に対して、理解ある先生を担任にしてほしい」
ということ。
二つ目は、
「現在通う保育園に娘をいじめる子がいるので
クラスを別にしてほしい」ということ。
三つ目は
「少しでも気が散るのを防ぐため席は前の方にしてほしい」
ということです。
先生方はとまどっている様子でしたが、
「本人を見ていないので何とも言えないが、
全力を尽くしますので、その都度学校と家庭とが話し合い、
協力しながらやっていきましょう」と言ってくださいました。
入学式当日、
「どんなに心配しても、なるようにしかならないんだ」と
わかっていても、不安で不安で仕方がありませんでした。
入学式はぶっつけ本番です。運動会や卒園式のように
何度も何度もリハーサルがあるものとは違います。
イスに座っていられるか…、泣き出したりしないか…、
心配は尽きませんでした。
そんな親の心配をよそに、何事もなく、本当に何事もなく
無事に式は終わってしまいました。
拍子抜けだった入学式でしたが、
これほどまでちゃんと出来た行事は今まで一度もなかったので、
私も主人も本当に嬉しかったと同時に驚きました。
式の中で担任の発表があったのですが、娘の担任は男の先生で、
しかももうすぐ定年?と思われるほど年配の人で、
保育園の若い担任とのあまりの違いにびっくりしてしまいました。
しかも、他のクラスの子のお母さんから、
「うちの子は、あの先生じゃなくてよかった」とまで言われて、
すっかり落ち込んでしまいました。
帰る間際に、「後日、話し合いの場を設けてほしい」と
担任に申し入れたところ、当日の娘の様子を見て安心したようで、
「あまり心配なさらなくても大丈夫そうじゃないですか。
これからみんなと一緒にやっていきましょう」と言われ、
とりあえず様子を見ることにして、
詳しい話は家庭訪問の時に、ということになりました。
私は学校への要望を思い出し、
「この人が校長先生が選んでくれた理解ある先生なんだ」と
自分に言い聞かせました。
それから要望どおり、娘をいじめる子とは別のクラスに
なったことを確認し安心しました。
席順に関しては、出席番号順になっていましたが、
きっとしばらく様子を見てから、
必要ならば前の方に移すのだろうと思い、
私からは何も言いませんでした。
学校が始まり一週間が経ちましたが、
本人なりに新しい環境でがんばって、相当くたびれているようです。
最近全くしていなかった昼寝を再開するようになってしまいました。
心配は尽きませんが、取りあえず本人が楽しそうに通っているので、
このまま見守っていきたいと思います。
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