ワニなつノート

親の当事者研究(その7)




来週の日曜日は就学相談会です。
就学相談って何を話せばいいんだろうと、いつも思います。

若いころは、「ふつう学級がいいよ! ふつうがいいに決ってる!」
そんな思いを一生懸命伝えなければと、
石川先生や小夜さんから聞いた話や、
自分が出会った子どもたちのことを伝えてきました。

話がちゃんと伝われば、
そうすれば「ふつう学級」という道を選んでくれる、
そう思っていた時期がありました。
でも、それは私の勘違いでした。

「障害をもつふつうの子ども」である我が子を、
地域のふつう学級で育てるかどうか。
それは、人の話を聞いて「決める」問題ではなかったようです。
答えは初めから、親のなかに、とくにお母さんのなかにあるものでした。

もちろん、こういう会の話を聞くまで、
「障害児」は専門家のいる「特別な学校」に行くものという情報しか
耳にしたことのない人もいます。
「ふつう学級に、はいれるんですか?」
「ふつう学級に、はいってもいいんですか?」
そんなふうにつぶやく人もいます。

そういう「情報」として、伝えられることはたくさんあります。
でも、同じ情報を聞いても、ふつう学級を「選ぶ」人と、
「選ばない」人がいます。

その違いはなんだろうとずっと考えてきて、分かったことは、
ふつう学級に子どもを入れる人は、
「もともと、そうしたいと思っていた」ということでした。

だから、私たちは、ただ「それでいいんですよ」と、
伝えるだけでよかったのです。

いつごろからか、そのことを感じるようになり、
今では、確信と言ってもいいものがあります。



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