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ふつう学級の魔法の話(その2)
《声の魔法》
子どもの世界では、言葉以上に声の表情で伝わりあうものがある。
声をかける、声で呼ぶ、声で誘う、声をひそめる、声を押し殺す。
笑い声、泣き声、唸り声、叫び声、ささやく声。
声が聞こる空間が、子どもたちの身体と心を結びつけ、絆を作り出す魔法がある。
話し手の声の力は、聞く子どもたちの同調によって増幅され増大する。
「いること」の力も、受け止める子どもの同調によって増幅され増大する。
声の相互同調によって仲間とつながるように、「いること」の相互同調によってつながる世界がある。
「いること」が無条件の場であるとき、そこに「いること」の魔法が生まれる。
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