ワニなつノート

自立の詩  0 原風景




自立の詩  0 原風景



自立の詩の原風景

どうして別だとおもったのか

障害児者の自立と、親のいない子の自立が別の話だと
どこで間違ってきたのだろう


ずいぶん遠回りしてきたけど
なんの違いもなかったと
おもえるようになった


家を出てひとりで生活することを願った人たち

施設を出て自分で生活することを願った人たち

誰かの手をかりて
誰かの知恵をかりて
ひとりで介助者の手をかりて
介助者の手をかりて自分で
生活することを「自立」だと
空気のように感じて生きてきた



「愛と正義を否定する」
その言葉を握り続けてきたことが
いま、ホームで「養護施設」の子どもたちとつきあう上で
何よりの経験と財産としてわたしのなかにある


障害者施設という福祉から離れて
自立を目指した人のことばが
いま、社会的養護の子どもの施設から離れて
自立を目指す子どものことばに重なる


「差別されてきた障害者のことば」が
「差別されてきた子どものことば」につながる


「差別されてきた子ども」のとなりにいるための
「ことば」につながる
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