おとといは「障害児の高校進学」の県教委交渉でした。
nakaiさんからhideの卒業アルバムを借りてきました(^^)v
nakaiさんはうれしそうに、「ほら、こんなにかわいかったのよ」と言うのですが…。
「これって、秀和がどこにいるのか、ぜんぜんわかんないじゃん!」
「そんなことないよ、ほら、ここと、ここにも、委員会のページやクラブ活動のページにも写ってるよ」
「だからあ、親が分かってもしょうがないの(@_@;) hideの講演会にきた人は、hideの子ども時代を知らないんだから、ぜんぜん分かんないよ」
「こんなにかわいいのに」
「それは、ただの「バカ親」っていうの」(>_<)
あらためて、学校の卒業アルバムをみて思いました。どうして学校のアルバムって、いつの時代も、どこの学校も似たり寄ったりなんだろう。でも、誰にとってもありきたりの、その卒業アルバムが、どれほど貴重なものか。外見はどの学校も似たようなものでも、そこに写っている子どもたちは、一回限りの子ども時代を、一回限りの仲間と一緒に過ごしたことが詰まっているのです。誰にも解けない秘密の暗号のように、一緒に過ごした仲間にだけ感じ合える時間がそこにはつまっています。
入学のときには、「こんなに重い障害の子は見れません」とか言われ、「小学校の担任が悩んで体調を崩しました」とか言われ、「こんなに重度の子が入学してくるのは《事故》みたいなものだから《事故対策教員》を1名増やしました」とか言われて…。他の子が言われないことを、好き放題言われたけれど、卒業アルバムには、そんな気配は一つも写ってはいません。アルバムのなかのhideは、動き回ることもなく、大声で騒ぎまくることもなく、友だちの中で楽しそうに笑っています。もちろん、アルバムからは「脱走」もできません(・_・;)
この卒業アルバムをみて、そこに「hide」が生きていたこと、いっしょに子ども時代を過ごし、同じ教室で勉強し、一緒に運動会を楽しみ、遠足や修学旅行を楽しみ、一緒に卒業したこと、そのことが、見えるのは同級生だけなのでしょう。
私にはそれが見えません。でも、自分の学校生活を思い出し、同級生を思い出し、hideの中にも私と同じ子ども時代の記憶と思い出がいっぱいつまってることは分かります。
私が持っている小学校の卒業アルバムも、同じように味気ないものだし、自分がどこに写っているのか、自分で探してしまうけど。でも、そこには、子どもの宇宙が広がっています。3冊の卒業アルバムを眺めていると、hideと私の子ども時代が、同じ子ども時代だったのだと分かります。
そして、親の立場からみれば、子どもに信頼をあげると、信頼が思い出になるのだと分かります。hideの小学校、中学校、高校のアルバムは、nakaiさんが身体をはってhideにあげたかった「信頼」が思い出という形になっているのだと分かります。他人が見たら、そんなものが写っていることは分からないのかもしれません。いっしょにいること、ただそこにいることが、どれほど豊かなものをもたらすかを、思います。
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