(そ)
≪相談の半分は学校と話し合い、残りは仲間と話し合う≫
これは、私たちが大切にしている自覚の一つです。
そこには、「障害児の問題」と言われることを、
ただ「この子の問題」として解決しようとするのは、
「ちょっと違う」という思いがあります。
言い換えれば、「障害児の問題行動」とされることの中身は、
子どもの「問題」であるよりは、先生や親の「問題」ではないか、
という視点を忘れないようにということです。
障害児の「問題」の解決は、
その子がただ「よい子」になって
「問題」を起こさないということではなく、
その子が「人と人とのつながりのなかで、
折り合う手立てを自分でみつけていくこと」を
保障することだと考えるからです。
私たちは、その関係を見失うような解決の方法を選びません。
一方的に、障害をもつ子どもの行動だけを変えることや、
問題を起こさせないことだけを考え、
抱え込んだりしないように気をつけます。
「問題行動」がなくなることを、先生と親だけが喜んでいても、
そのために子どもの意欲や感情が抑えつけられるのでは、
本当の解決にはなりません。
そのために、親が「我が子の問題」をみんなの中で話すことで、
「我が子だけの問題」ではなく、
「みんなの問題」として考えることができるように、
そして「親の問題」や「先生の問題」に気づくことを大事にしています。
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