【業務連絡:沖縄・広島・ちば・その後】(3)
《二つの「先延ばし」》
A《本人の納得を飛び越えた「先延ばし」》
「いつかみんなと同じ社会で暮らすために、今はみんなと離れて教育してあげる」
そうして、社会に出る時期を「先延ばし」にする。
その間に、みんなが暮らす社会(ふつう学級)に「存在しない子ども」が生まれていく。
その時間が長くなるほど、出会いのハードルは上がる。
「存在しない子ども」にとっても、その子に初めて出会う大人にとっても、「前例」がない時間が長引く。
その人が校長や専門家になると、「いじめられますよ」とか、「自己肯定感が育ちません」という。
「いじめ」や「育ちません」という、怖れの感情を持ち出して、落ち着かない気持ちにさせる。
だけど、「不安」なのは、あなたたちの方だった。
「ついていけないままで」育ちあう子どもたちの姿を見たことがないから。
子どもたちが信頼できることを、体験したことがないから。
だから、「先延ばし」してあげるのが、「善意」だと言い張る。
でも、その善意によって育った結果が、あなたたちの不安と怖れなのだ。
「ついていけない」子どもたちの後ろを「ついてきた」私たちには、それが明白に分かってしまった。
だから、もう怖れない。
あなた方の言葉に、惑わされることもない。
私は、「ついていけない」子どもたちの後ろを、ついていく。
最新の画像もっと見る
最近の「ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ようこそ就園・就学相談会へ(471)
- 就学相談・いろはカルタ(60)
- 手をかすように知恵をかすこと(28)
- 0点でも高校へ(395)
- 手をかりるように知恵をかりること(60)
- 8才の子ども(161)
- 普通学級の介助の専門性(54)
- 医療的ケアと普通学級(90)
- ホームN通信(103)
- 石川憲彦(36)
- 特別支援教育からの転校・転籍(48)
- 分けられること(67)
- ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる(14)
- 膨大な量の観察学習(32)
- ≪通級≫を考えるために(15)
- 誰かのまなざしを通して人をみること(133)
- この子がさびしくないように(86)
- こだわりの溶ける時間(58)
- 『みつこさんの右手』と三つの守り(21)
- やっちゃんがいく&Naoちゃん+なっち(50)
- 感情の流れをともに生きる(15)
- 自分を支える自分(15)
- こどものことば・こどものこえ・こどものうちゅう(19)
- 受けとめられ体験について(29)
- 関係の自立(28)
- 星になったhide(25)
- トム・キッドウッド(8)
- Halの冒険(56)
- 金曜日は「ものがたり」♪(15)
- 定員内入学拒否という差別(91)
- Niiといっしょ(23)
- フルインクル(45)
- 無条件の肯定的態度と相互性・応答性のある暮らし(26)
- ワニペディア(14)
- 新しい能力(28)
- みっけ(6)
- ワニなつ(351)
- 本のノート(59)
バックナンバー
人気記事