《「15までのつながり」の意味を教えてくれた子どもたちへ》 (その1)
「もう赤ちゃんじゃないんだから」ではじまる、少し前の自分を否定する言葉
小学校で「ここは保育園じゃないんだから」と言われ、
中学では「もう小学生じゃないんだから」と脅される
高校は「義務教育じゃない」と子どもを切り捨て
大人になることは、子どもじゃなくなることだと教える
ちがうよ
子どもは子どものまま大人になる
子ども時代のぬくもりをだきしめたまま、子どもは大人になる
15までのつながりを握りしめたまま、子どもは大人になる
高校をあきらめない、伊織くんの気持ちを支えたのは、
「15までのつながり」だった
高校を見限るという、栞音さんの選択を支えたのも、
「15までのつながり」だった
それは7年の浪人生活と、21年の純くんの人生をも支えた
彼らの生き方は、私たち自身の世界を認識しなおすことを教えてくれる
私たちは、「15までのつながり」を「社会のつながり」へつなぐ必要がある