自分のためのメモ(OP・その4)
【こ】ことばの前に 相互性という 感情体験がある
相互性の体験とは、やりとりのこと。
赤ちゃんと親のやりとりのこと。
はじめに、ことばはなかった。
でも、やりとりがあった。
やりとりは、相互の感情体験のやりとりだった。
親は感情をことばではなしかけて、赤ちゃんは感情を笑顔で返した。
返ってきたものは、ことばではなかった。
でも返ってきたものの意味を親は感じる。
人生でいちばんのしあわせをくれる何かだと感じる。伝わる。分かる。
はじめに、ことばはなかった。
でも、やりとりがあった。
やりとりは、相互の感情体験のやりとりだった。
赤ちゃんが感情をこえで呼びかける。
親は笑顔やことばやこえを通して感情をつたえる。
返っていくのは、ことばだけではなかった。
でも返ってきたものが何かを赤ちゃんはわかる。
生きている喜びの感情をくれる何かだと感じる。伝わる。分かる。
親が伝えるものは笑顔だけではない。
生活の中には疲労も苛立ちも怒りの感情もある。
それらもまた、ことばがなくても確かに伝わるものだった。
はじめに、ことばはなかった。
でも、やりとりがあった。
やりとりは、相互の感情体験のやりとりだった。
親はやりとりする自分の感情がわかる、だけでなく、
やりとりしている相手の感情もわかる。
おなじ、ちがう、を感じ分ける。
赤ちゃんも自分のなかの感情を基準に、
やりとりする相手の感情の、おなじ、ちがうを、感じるようになる。
ことばは、その後にうまれる。
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