寝入りばなや目覚めかけのときに、思いついたことを忘れないように、以前は枕元のノートにメモしていたのを、携帯でメモするようになった。
そして「送信」を押すと「終わった」と思えるようで、すぐに眠りにもどれる。
自分の文字だと判読できないことがあるが、メールなら読めないことはない。
しかも、半分眠ったままで打てる。
ただし、読んでも意味がわからないということはある。
認知症というわけではない。
たぶん。
最近、そんなメモばかりが増える。
年末の「ほんとうのこと」シリーズもそんなメモだった。
今朝も、メールが届いた。
いま読んでいる『ぼくは物覚えが悪い』という本の感想文らしい。
ちゃんと書きなおそうとしても無理そうなので、とりあえずそのままここに置いてみます。
◇
頭の中の引き出しには、
感情という手袋をつけないと、
取り出せない記憶があるらしい。
頭の中には、知識とか、思い出とか、
物語をしまってある引き出しがいくつもあって、
それをしまうときにも、
開けるときにも、
それぞれ必要なカギや、
取り出す手袋があるらしい。
大好きな人たちとのつながりに関するものは、
「感情」という手袋をつけてしまってあるらしい。
だから開けるときにも、
「感情」という手袋をつけていないと、
中のものを取り出すことができない。
だとすれば、何かを学習するときの
感情環境がいかに大切かがわかる。
何かを体験するときに、
大好きな仲間といっしょにいることが、
どんなに大切かがわかる。
「わからない授業がかわいそう」が、なぜまちがいか、
たぶん、それが答えのひとつだ。
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