集会準備(その3)
《迷子の絵本》
《一話》
迷子の子どもを見つけたとき、私はどんな人間でいたいだろう。
どうしたの?
誰とはぐれたの?
誰をさがしているの?
子どもに尋ねて、「一番会いたい人」
「安心できる人」を一緒に探してあげたい。
「迷子の子が家に帰る」という「解決」そのものより、目の前で泣いている子どもの孤独と不安が、ほぐれていく息遣いがうれしい。
《二話》
迷子の子どもに出会ったとき、私はどんな人間でいたいだろう。
親はいないの。帰る家はないの…。
そう言われたら、親を探してあげることはできない。
家をみつけてあげることもできない。
親に会わせてあげることで、その子のさびしさをなくしてあげることはできない。
家に帰してあげることで、その子の安心を取り戻してあげることができない。
そのとき、私はどんな「助け方」を知っているだろう。
私たちになにができるだろう。
《三話》
迷子の子どもを見つけたとき、私はどんな人間でいたいだろう。
その子の心細さを、不安を、感じられる人でいたい。
その瞬間は、世界から見捨てられて誰もいない海の底にいるのかもしれない。
何も見えず何も聞こえず息もできない不安のなかにいるのかもしれない。
それは、「盲ろう」の子どもや「知的・自閉」の子どもを「たすけられる」人になりたい思いと同じだとわかる。
迷子の子を「たすける」にはどうしたらいいだろう。
迷子の子を「たすける」なんてできるんだろうか。
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