《中学校長会の「希望者全入」の提言》
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定員内不合格を出すのは、高校の校長です。
高校の校長は、子どもの顔も見ず、一日もつきあいもせず、門前払いします。
でも心ある中学校の校長は違います。
3年間、生徒とつきあい、成長を見守ります。
「進路保障」は、学校の大切な仕事のひとつです。
卒業させた15歳の子が、行き場もなく、所属もなく、支える大人が誰もいないのは、あまりに理不尽なことと、中学校の先生は感じます。
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27年前。
中学校長会は、「希望者全入」の提言をしました。
高校進学率96.7%の時代に、残り3%の子どもを見捨てることが、校長として、教師として、大人として、耐えがたかったのだと思います。
でも、99%になったいま、まだ「希望者全入」にはならず。
「定員内不合格」は止まず。
1%の子どもを、切り捨てる教育のまま。
1%の子どもを、見捨てる社会のまま。