《定員確保の通知》
公立高校の定員は「公約」です。
《〇〇人の生徒の教育を行ないます》という、教育行政と市民との約束です。
保育園の場合、待機児童が0になるように行政は仕事をします。だから、教育行政も「定員を守ってくださいね」と言います。「公立学校」なんだから、国民との約束は守ってくださいね、と。
これを「定員確保の通知」と言います。
□
たとえば沖縄県の場合。新聞記事にあるように3年前、全高校長宛に「定員確保」の通知を出しました。ところが、去年の国の調査には、1次入試の「定員内不合格数」を「把握していない」と答えています。「定員確保」の通知を出していながら、その後の数字を「把握していない」。
これが「定員内不合格の7不思議」の一つ。
□
ちなみに、今回の調査では17位(45人)となっていますが、《1次募集での定員内不合格は34校212人》という情報があります。
この数字は、1位の高知県(182人)を抜いてぶっちぎりの1位。
1位は「定員確保の通知」を出している沖縄県(257人)ということになります。
つまり、「教育委員会の通知」よりも、「校長権限」が強いという証拠です。
※(沖縄県の人口を考えれば、《15歳の子どもの教育を切り捨てている》校長が全国で一番多いというのは、さらに深刻な意味を持ちます。)