《新しい文化》
私たちの歩いてきた道とは別の道があり、
私たちが知っている行き方とは別の歩き方もあるということ。
私が知っている常識の多くは、古い文化のものであり、
私が信じている常識とは別の行き方があり、
それをいま目の前で子どもたちが見せてくれている。
私たちが本当は違う歩き方をしたかった気持ちに気づくこと。
私たちが本当に願っていた形は違っていた、という自分の感情に素直になり、
子どもたちには「抑圧された思い」をさせたくないという願いをあきらめないこと。
道は、私たちの子どもたちへの思いから生まれる。
私たちは、幼いころから怒鳴られ、たたかれ、競争させられ、点数で評価されるために自分の人生のエネルギーを使ってきた。
できない子、遅い子を見下し、あれは「ダメな子」だと教えられ、
人間呆けたらおしまいだという価値観を学び、
「あの子が、分けられてしまうのは仕方ない事」なのだと納得し、
その力に従順であることを学んでしまった。
わたしが学びたかったのは、そんなことじゃなかった。
もっと違う文化、もっとゆるやかで安心できる行き方、
誰かと比較したり、できなければ居場所を失うと恐れながらではなく、
学ぶことが人との共感や喜びにつながるものとして体験したかった。
それは現実に可能であり、いまあちこちで展開されている。
その新しい文化としてのちいさな蜘蛛の巣を、こわさないように、
それを私たちの新しい文化のネットワークとして広がる道をいきたい。
私たちの本当の出会いを妨げてきた
「わたしたち-あの人たち」という心の壁を、
子どもたちに引き継がないために。
「共に育つ学校」という新しい文化が提案しているのは、障害のある子どもたちを《「私たち」とは違う「特別な支援が必要な子」》と見るのではなく、同じ人間として感じる息遣いを身につけることである。
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