特別支援学級 普通学級 転籍
この三つのワードで、このブログにたどり着いている人がいます。
どういう状況で、どういう情報を探しているのかは分かりません。
でも、もし、特別支援学級から普通学級への転籍を希望している子どもがいるなら、希望の持てる情報を発信し続けたいと思います。
◇
9月29日の就学相談会に参加された方が、特別支援学級から普通学級へ転籍しました。
小学校6年生のこの時期でも、転籍はできます。
当然、中学校もそのまま普通学級です。
金曜日に「転籍希望」の「要望書」を教育委員会に提出し、火曜日から普通学級に通える、のですから、これは職人芸の域だと思います。
(月曜日が代休だったので、実質、要望書提出の翌日には、転籍が実現可能ということです。)
もちろん、これは二十年以上、県教委や市教委との話し合いを継続し、毎年のように特別支援学級(特殊学級)から普通学級への転籍を実現している「会」があってのことだと思います。
他の地域や、個人での要望では、これほどスムーズに手続きが進むことは難しいでしょう。
でも、今年6月にブログコメントで問い合わせを下さった方も、市教委に要望書を提出し、子どもは2学期から普通学級で過ごしているそうです。
http://sun.ap.teacup.com/waninatu/388.html
他にも各地からの相談や問い合わせがありますが、基本的には「親の覚悟」をきちんと伝え、「ここにいる」と堂々と構えることだと思います。
◇
今年9月に学校教育法施行令が「改正」されました。
個人的には、今までとたいした違いはないと感じています。
今までの法のなかでも、子どもと親の意思を尊重すべきだという話し合いを続ける中で、養護学校から普通学級、特殊学級から普通学級への転校・転籍を実現してきたのだから、これからも結局は親の覚悟を伝えるしかないのだろうと思います。
遠慮、気兼ねをしていたら、子どもは簡単に分けられてしまいます。
それでも、「親の覚悟」を伝えるために、今回の「改正」は少しは使えるのかもしれません。
「障害児を普通学校へ NO319」によれば、「これまでも、教育委員会は総合的に判断してきた。これまでとどこが違うのか」という問いに、文科省の担当者は、
「総合判断に保護者の意向の最大限尊重が入った」
と答えたそうです。
でも、施行令には「保護者の意向の最大限尊重」という言葉はどこにもありません。
それに対する文科省の答え。
「わざわざ、施行令に書かなくても、上位法である障害者基本法に書かれている。基本法の精神にのっとって行っていく」
で、その条文がこれです。
【障害者基本法】
(教育) 第十六条
国及び地方公共団体は、障害者が、その年齢及び能力に応じ、かつ、その特性を踏まえた十分な教育が受けられるようにするため、可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒と共に教育を受けられるよう配慮しつつ、教育の内容及び方法の改善及び充実を図る等必要な施策を講じなければならない。
2 国及び地方公共団体は、前項の目的を達成するため、障害者である児童及び生徒並びにその保護者に対し十分な情報の提供を行うとともに、可能な限りその意向を尊重しなければならない。
◇
つまり、私たちはこれからも、「友だちと一緒に地域の学校に通いたい」「分けられたくない」という声を伝え続けることで、「子どもの思いと親の覚悟」を無条件に「尊重」させていかなければなりません。
ちなみに、はじめに紹介した方は、9月の就学相談会のアンケートで、「…普通級に居てもいいんですか?居れるんですか? 夢のようなことです。」と書かれていた方です。
そして「火曜日」とは、今日でした。
今日が夢の初日であり、みんなといっしょにいるのが当たり前の初日になるのだと思います。
追加記事(1)以下のページをどうぞ(^^)v
タイトル=「就学相談会2013」
http://sun.ap.teacup.com/waninatu/1442.html
追加記事(2)以下のページをどうぞ(^^)v
タイトル=短い報告・・・コメント、その後
http://sun.ap.teacup.com/waninatu/1566.html
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