《予後良好のふつう学級と
予後不良のふつう学級》
「予後良好」だったふつう学級と「予後不良」のふつう学級。
その違いは何か。
昭和から平成にかけて、その答えは「子どもの障害」だと決めつけて疑わなかった。
障害がどれだけ重いか。
その子がどれほど適応できないか。
その数を問題行動として数え上げる。
そんなことを、長い間、いい年の大人が集まって言い募ってきた。
「こんなんじゃ、ふつう学級は無理ですね。」
「そうですね。」
「みんなと一緒にいても、自尊感情が持てないですね。」
「いじめられてかわいそうですよ。」
「この子にあった教育が一番です。」
その他いろいろ。
《本当の答え》
大人たちの、その無策が理由だ。
大人たちの、子どもへの信頼と敬意の足りなさが理由だ。
◇
「予後良好」だったふつう学級と「予後不良」のふつう学級。
その違いは何か。
その子の障害の種類と程度。
ブーッ(+_+)
それが本当なら、障害の重い子ほど「予後不良」が「増える」ことになる。
でも、実際は違う。
いわゆる障害の重い子ほど、最後まで普通学級にいて、みんなと卒業していった。
そう、話は逆だった。
いわゆる障害の軽い子ほど、途中で特殊学級や養護学校に移っていった。
◇
「予後良好」だったふつう学級と「予後不良」のふつう学級。
その違いは何か。
障害の違いじゃない。
子どもの違いじゃない。
大人の違いだ。
ほんの数年前にはこの世にいなかった、たった6才の子ども。
その子の命をどう守り、どう育てていくか。
問われているのは、子どもじゃない。
私だ。
◇
《経験則1》
『障害の種類・程度は関係ない』
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