「なぜと問う」大人と「問いをもたない」子どもたち②
15歳の子どもたちが浪人してまで、高校で学びたいと、時代をこえて願ってきた。
全国各地で子どもたちが願い続けてきた。北海道で。青森で。山形で。新潟で。茨城で。千葉で。東京で。神奈川で。埼玉で。静岡で。愛知で。三重で。兵庫で。山口で。広島で。香川で。愛媛で。福岡で。大分で。熊本で。沖縄で。……
21世紀の今も、15歳の子どもたちが浪人してまで高校で学びたいと願い、何度受検しても、「定員」が空いている状況で、入学を拒否され続ける。
金井康治が障害児の高校進学の運動を始めてから、34年目。
東京、神奈川、大阪のように、15歳の子を誰も切り捨てず、みんなが高校生になれる場所ある。
その一方で、県内すべての15歳の子どもの内、たった一人だけの「定員内入学拒否」が、「障害児」という状況がいくつもある。
その状況を覆す力を、まだ私たちが持てないでいる。
子どもたちが、「入試」に合格できないのではない。
私たち大人が、「定員内不合格」という残酷で虐待的な古い制度を、未だ崩せないだけなのだ。
だから私たちは、ここに踏みとどまる。
「0点でも学べる合理的配慮の実現を求める」
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